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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1549/3905

1549:一旦断ろう。

「んー、でも負けが見えてる勝負してもなぁ。それ、飛ぶって事はそれなりにスピード出るでしょ?」


「まぁある程度はな。つーか言っといて何だが、まっすぐ飛ぶだけの物と競争してもつまんねーか」


「それも有るかなぁ」


 そういうものなのか。


 まぁ確かに、決まったスピードで飛ぶだけの物と一緒に飛んでも、一人で練習してるのと大差無いのかもしれないな。

 それなりに拮抗してる状況で、お互いに色々工夫したりレベル上げたりでちゃんと勝負になってれば別だろうけど。



「そんならさぁー」


 おぉう、なんかいきなりテツさんの後ろから羊のお姉さんが現れた。

 今までどこに居たんだよ。


「うげっ……」


「うぇ……」


 ……うん、なんかアレそうな人だって事は解った。

 二人して露骨に嫌そうというか、面倒なのが来たって顔してるし。


「なにさー、こんな綺麗なお姉さん捕まえてうげぇは無いでしょー?」


「何でも良いからさっさと離れろ……」


 背後からのすっと寄りかかったお姉さんを、面倒臭そうに引っぺがす。

 自分で言うだけあって確かにかなりの美人さんなんだけど、なんというかうん、癖の強そうな人だな。



「だって、アヴィが来ると…… ねぇ?」


絶対(ぜってぇ)面倒(くせ)ぇ事になるからな……」


 ……今まで何が有ったというのか。

 ロシェさんとテツさんって一緒に行動してた訳でもないだろうに共通認識になってるって事は、このお姉さん相当やらかしてるんじゃないか?


 ……この状況で現れたって事は、その面倒に私も巻き込まれるんだろうなぁ。

 やだなぁ。




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