1550:案を聞かされよう。
「せっかく人が良い案を持ってきてあげたのに」
「お前の案が良かった試しが無いから嫌がってんだよ」
……首を突っ込んではかき回していくタイプの人なのかな?
「まぁまぁ。今日のは本当に名案なんだってば」
「それ毎回言ってんじゃん」
うーむ、二人とも反応が冷たいな。
まぁこうまで突き放すからには、今まで散々痛い目に遭わされてるんだろうけど。
「要は速度と挙動がなんとかなれば楽しめるんでしょう?」
「まぁ…… そうかな?」
二人の反応はどこ吹く風で、普通に話を進めていくお姉さん。
「それじゃちょっと改造して、誰かが乗って操縦する様にすれば良いんじゃない?」
「あん?」
「小さい人が動かした物は、そのサイズでの物理法則が適用されてるでしょう? って事は、この飛行機のスケールから考えて、丁度良い位の速度になりそうじゃない」
「……おぉ」
あー。
普通に過ごせてるからあんまり意識しないけど、そういう仕様だったな。
この飛行機の元の大きさは知らないけど、大雑把な形だけ作られてる操縦席を見た感じ、私たちより更に十分の一のサイズでちょうど良さそうに見える。
という事は、本来の百分の一くらいの模型なのかな。
飛行機の速度って、大体時速八百キロちょっとってとこだったっけ?
確かにこっちから見て八十キロで飛ぶ飛行機だったら、ちょうど良い競争相手になるかもしれないな。
まぁ八百キロって、旅客機の巡航速度とかだった気もするから、あの飛行機はもっと速いのかもしれないけど。




