1547:代わりに片付けてもらおう。
「ところであれはどう…… あー」
うん?
あぁ、張ってた防水布をどうするのかって話か。
特に決めてた訳じゃないだろうけど、見てた人たちが手分けして片付けてくれてるな。
「ありがとうございまーす」
広げたままだと邪魔だからってだけなんだろうけど、お礼はちゃんと言っておこう。
理由はどうであれ、本来はこっちの仕事なんだしね。
「さて」
「どうすんの?」
「とりあえずてきとーに見て回ろうかと。色々見てたら何か新しい事とか思いつくかもしれませんし」
「なるほど。そんじゃ私も付いて回ろっと」
別に一緒じゃなくても良い気もするけど、脆いのが散らばってたら訓練してる人たちの邪魔になるかもしれないしね。
まぁそれを言っちゃうと、最終的にはすみっこで大人しくしてた方がって話になるんだけど。
例によって視界から消えてるカトリーヌさんは気にしない事にして、周りに気を付けつつ場内を回ってみる。
まぁ見て回るとは言っても、来る人の入れ替わりはそう多くないからなぁ。
強いて言うなら今日みたいな…… 週末?は、外に出てた人が戻ってきてるくらいか。
む?
「はーい」
なんか物理組に居た気のするおじさんが手招きしてる。
話した事は無いと思うけど、とりあえず呼ばれてるみたいだし行ってみよう。
「おう、悪いな」
「いえ。何か御用でも?」
「あー、多分私。ゲン爺おひさー」
おや、用事が有ったのはロシェさんの方にだったか。
まぁ最初は一応私を見てた筈だし、勘違いで恥をかいた訳じゃないと思う。うん。
「何一つ合ってねぇよ。爺じゃねぇし俺はテツだし前に会ったのは昨日だろ」
「細かい事気にしてたら老けるよー?」
「うるせぇ」
おじさん、テツさんっていうのか。
文句を言いつつもロシェさんに黙って肩をぺちぺち叩かせてあげてる辺り、いかつい顔と口調の割に良い人っぽいな。
いや、顔に関してはどの口で言ってるんだって話なんだけど。
どう考えても、ゲーム内ですら私の顔の方がアウト寄りだしさ。




