1543:合成結果を確認しよう。
「っていうか、時間無かったんじゃないの?」
「ソダった。わシャワしャしテモラうノはまタコンどダねェ」
いや、別に改めてやらなくても良いでしょ。
特に何か起きる訳でもないだろうしさ。
……でも【妖精】が関わる事だし、何か起きても不思議じゃないんだよね。
そう考えると余計にやりたくなくなるな。
「さて、と。それじゃ、いただきます」
「メシあガレー」
一応宣言をしてから、あんまり触れたくない色合いの液体に顔を近づける。
あ、対岸にカトリーヌさんが来てるな。
どうせすぐ近くで成り行きを見守ってるだろうからって、声をかけるのを忘れてたよ。
まぁ実際その通りだったっぽいから、特に問題は無かったんだけどさ。
しかしそれにしても、今日は二人分でいつもの倍って事もあって、量がかなり多いなぁ。
小学校のプールくらいなら、一杯とまではいかなくてもある程度は満たせるんじゃなかろうか。
だからなんだって話だけど。
まぁそんな事は良いとして、ダメにならないうちに頂くとしよう。
むしろ消えるよりもカトリーヌさんに吸い尽くされる方が先になりそうな気もするけど。
いや、カトリーヌさんの事だから、私がぼーっとしてたらキッチリ半分残しておいてくれそうだな。
その辺の気遣いもしっかり出来そうな人だし。
というか二人で一緒に飲むって状況で、相手が動かないからって独り占めする人の方が少ない気もするけど。
飲むにしてもまず訊くよね。うん。
さて、それじゃお味の方は……?
エリちゃんはおいもさんだけど、マツリさんの味を知らないから予想が出来ないんだよね。
「……んんん?」
「いささか予想外ではありますが、大変美味しゅうございますわね」
「うん」
「ンへヘェー」
うん、確かに美味しいんだけどさ。
なんでサツマイモと何かを合わせた筈なのに、レアチーズケーキみたいな味になってるの?
いやうん、本当に美味しいからその辺はどうでも良い気もするんだけどね。
溶かしきったおかげかいつも以上に飲みやすいし、例によって甘さで喉がやけたりベトついたりもしないし。
ただ本当になんでなのかって事が気になるだけで。
まぁ考えるだけ無駄だって事は解ってるんだけど。




