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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1537/3904

1537:参加を遠慮しておこう。

「はぁ…… ま、こうなったら仕方ないけどさ」


 あ、抵抗を諦めた。

 溶かす側が言うのもなんだけど、諦めが早くない?


「良いんですか?」


「まぁ本当に死ぬ訳じゃないし、ゲームで死んだ事なら何回も有るしね」


 まぁそれはそうだろうけどさ。

 それとこれとは、なんか違うんじゃないかと思うよ。

 いや、死ぬって事自体は同じなんだけど。



「それに痛くない……っつーかむしろ気持ち良いんだろ?」


「あー、まぁそうみたいですね」


「それは経験者がバッチリ保証するよー」


 うん、そこは普通に殺されるよりはマシな点かな?

 そういう問題じゃない気もするけど。


「痛かったら蹴り飛ばして良いか?」


「……嘘じゃないならね?」


 あ、流石に意味も無く蹴られるのは嫌なんだな。

 まぁカトリーヌさんじゃあるまいし、それが当たり前か。




「それじゃ、邪魔になるから出来るだけ装備は外しとこうね」


「はいよ。……頼むわ」


 マツリさんが武器を地面に置こうとしたら、静かに寄って来てた羊のお姉さんに回収されてる。

 なんでやたらと協力的なんだ、マツリさんの仲間(この人)たちは。


 まぁそういう人たちだからこそ、ここに遊びに来てくれてるんだろうけどさ。



「ところで、ロシェさんはどうされますか?」


「んー……」


 ん?

 あぁ、うん、そういう生き物だしって割り切ってないと、普通は人間を食べるのには抵抗が有るよね。

 私はもう完全に諦めちゃってるけど。


「私としましては、大変美味ですので参加をお勧めしますが」


「でもなぁ…… うん、やめとこう」


 うん、食べる奴が言うのもなんだけど、やらなくて済むんだったらその方が良いと思う。

 だってどう考えてもヤバい生き物の仲間入りだし。


 いや、種族としては同じというか、本来の【妖精】から見ればそっちの方が変なんだろうけど。

 偏食みたいに言うのもどうかと思うけど、多分それに近い感じだろうしね。



「一応忠告しておきますが、もし試される事が有るならば、お一人の時は止めておいた方がよろしいかと思いますわ」


「試さないと思うけど、なんで?」


「あまりの美味しさと、恐らくは【妖精】の本能の為なのでしょうが、一時的に近くの方々が食事にしか見えなくなりますので」


「あー……」


「いや、私は自力で立ち直りましたからね?」


 「そういやそんな顔してたとか書いてあったな」みたいな目で見ないでくれないかな。

 ちゃんと抑えるのに成功したんだからさ。



「一度経験すれば慣れる事が出来ますし、白雪さんと一緒であればぴーちゃん様に正気に戻していただけますので」


「どうやって?」


「大丈夫そうか観察してもらって、駄目そうだったら横からドロップキックですね」


「それは遠慮したいなぁ……」


 うん、多分結構痛いしね。

 怪我しない程度に抑えてくれるとはいえ、思いっきり吹っ飛ばされるわけだし。




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