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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1536/3902

1536:何の話か聞かされよう。

「正直聞かずにこのまま帰りたいんだけどねぇ」


「んっふっふ。妖精さんからは逃げられないのだ」


「いや、私は別に……というか私も聞きたくはない」


「またまたー」


 いや本音だよ。

 あと人をイベントボスとか魔王とかみたいに言うのはやめなさい。

 私はただの一般人だよ。



「ほら、さっき市場でやめとこって言った話が有るじゃない?」


「いや私に言われても知らんけど」


 うん、居なかったしね。

 というかやっぱりそれなんだね。



「私はね、思ったわけなんだよ」


「……諦めようか」


「ですね」


 「こいつ人の話聞く気ねーわ」って顔のマツリさんに、頷きを返しておく。


「ドリンクバーと言えばミックスだよね、ってね」


「いや、話が飛び過ぎてない?」


 どういう事だ。

 あとミックス(それ)は子供とか仲間内での悪ノリだと思うよ。

 いや、ちゃんと美味しい組み合わせも有るだろうけどさ。



「ドリンク」


「あぁ……」


 そんな力強く親指で自分を示されても、反応に困るんだよ。

 確かに【妖精】用の(そういう)お店の話をしてたけどさ。


「待て、それは私も一緒に食われろって話か?」


「あ、今デスペナ抱えてないよね?」


「抱えちゃいないけど、人の話を聞けって言ってるんだ」


「痛い痛い痛い」


 おー、クマ耳をわしっと掴んで上に引っ張ってる。

 ぺしぺしと軽くマツリさんの腕を叩いてるあたり、これも本当に痛いんだろうな。



「私までウサちゃんにするつもりかー」


「なるか。……いやそういう問題じゃないだろ!?」


 遠くから「ちょっと経験値減るくらいなら俺らは気にしないからなー」ってパーティーメンバーの声が。

 確かにログアウト前で一時的なステータス減少は無視できるから、問題が有るとすればそっちだろうけどさ。


 うーん、マツリさんも大変だなぁ。



 ……しかしなんというか、兎の人ばっかり苦労してる気がするな。

 アヤメさんといいマツリさんといい、エリちゃんの仲間の兎さんといい。


 まぁ兎にも変な人は居るから、単に知ってる範囲ではってだけだろうけど。

 市場に生息してる巫女兎さんとか。


 いや、あの人も普通に助けてはくれてるんだけどね。

 でもやっぱり、ちょっと変な人ではあるよね。



「っつーかミックスって言うけどさ」


「んー?」


「フルーツ同士ならともかく、アンタ芋でしょ」


「ぬぐぅ」


 あ、痛い所を突かれたって顔してる。


 まぁお芋でも混ぜたら案外いけるかもしれないけど。

 あんまり詳しくないけど、そういうお菓子も多分有るんだろうしね。



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