1532:強大な相手に立ち向かおう。
そういえば今日はアヤメさん用の武器を用意してなかった様なと思ったら、自前の魔力で短い棒を生成して使ってるのか。
「アヤメさん、【純魔法】取れたんだ」
「あぁ、流石に自力習得までは出来なかったけど、リストに出る条件が満たせたっぽくてね」
なるほど、それで【妖精】でもないのにこんなに早く覚えてるのか。
自力で覚える為に経験値を貯めていったら、ある程度の段階でスキル一覧に載ったりするのかな?
【妖精】の場合、そこを飛ばして習得まで行っちゃうから気付かないだけなのかも。
「武器自体を作るのはキツくても、武器に被せたりとかで色々とやりようは有るからね」
「あー、確かに」
持ってる武器を軸にすれば魔力の節約にもなるし、強度もあんまり気にしなくてよくなりそう。
あと欠けたりするのも気にしなくてよくなるから、修繕費用とかも節約できそうだしね。
その時々で使う小物も自前で用意出来る様になるから、荷物も減って良い事尽くめか。
このゲームだと鞄にしまっておけば重量も体積もあんまり関係無いから、そこは誤差でしかないけど。
まぁそっちも普通なら壊れちゃったり手入れが必要だったりするだろうし、やっぱり自分で出せるならその方が良いのか。
いや、何かを測ったりする様な、精度が必要な物は別だろうけど。
「さーて、それじゃ頑張りますかね…… あー、ほんとでっかいな……」
やれやれって感じの声を出しながら、ちょっと離れてがおーってやってるラキの所へ向かうアヤメさん。
まぁ今のアヤメさんから見たら、普段なら指先に乗るサイズのラキが二階建ての家みたいな大きさだもんなぁ。
お、上手に潜り込んで脚に斬りつけてる。
大きさに差が出来た分ラキが更にゆっくり動いてるとはいえ、流石はスピードで押すタイプの前衛だなぁ。
あれって背中に乗ったりするのは駄目なんだろうか。
あ、手が届いちゃうから……
いや、うん、ラキだもんね。
あの身体で宙返りとか普通にこなすもんね、あの子。
真下に居たアヤメさん、お尻や脚の直撃はなんとか避けたけどちょっと飛ばされて仕切り直しになってる。




