1531:更に難易度を上げよう。
というかお姉ちゃん、ちょうど良い場所に有るからってアヤメさんとラキが居る机を使うのはどうかと思うよ。
置いたときの振動でアヤメさんが足を取られそうになって、ラキがそれ見て攻撃を控えてたしさ。
……まぁ普段のお姉ちゃんのやってる事を考えたら、アヤメさんを潰さなかっただけ上出来なのかもしれないけど。
いや、流石に低く見積もり過ぎか?
でも結構前科が有るからなぁ。
無いとは言えないのがなんともって感じだよ。
む?
なんかラキがこっちに来てわちゃわちゃとアピールしてるな。
「どうしたの? ……あー、罰ゲーム?」
どうやらこっちが魔法を受けてる間に、結構ボロボロにされてたらしい。
「更に難易度が上がるのか……」
「やる事が変わるだけで、結局同じ気もするけどね」
「まぁそうなんだけど」
でっかくなろうとちっちゃくなろうと、「無理」の一言で終わる相手なんだよね。
なんなら最大の私達と同じサイズになっても勝てる見込みが無いくらいだし。
ただ、今日の場合は私を呼んでも仕方ないんだよね。
「カトリーヌさん、ラキが呼んでるよ」
「はい。ではアヤメさん、こちらへどうぞ」
魔法をかけた本人を呼んでお願いしておく。
というか【神隠し】の調整って、他の人が出来たりはしないんだろうか。
事故の可能性が有るから今は試さないけど、覚えてたらそのうち確認してみようか。
……「覚えてたら」だとやる可能性が割と低い気がするけど、まぁやらなくても困らないだろうし気にしないでおこう。
「この位でしょうか?」
アヤメさんを更に半分くらいのサイズに縮めて、一応ラキに確認を取ってる。
もうカトリーヌさんの爪の上で寝転べるくらいの大きさになってるな……
普通の人間サイズから考えたら、一円玉の厚みよりも小さいんじゃなかろうか。
お、オッケーのサインが返ってきた。
「まだ聞こえるかー?」
「あー、一応……?」
縮んだことでアヤメさんの声も更に小さくなってるけど、意識を向けてればギリギリ聞き取れるな。
「のわっ!?」
あ、ラキに抱っこされてスリスリされてる。
ラキから見て四分の一くらいって事は、大きめのお人形サイズだろうしね。
なでなでしたくなる気持ちは解るぞ。




