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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1518/3903

1518:つまんで減らしていこう。

「ったくもー…… うわ美味(うっま)


 ひょいひょいと焼き上げて、ぽいっと一つ食べてみてる。

 雑に投入してたけど、どうやら丁度良い量だったらしい。


「おいコラ、何つまみ食いしてやがんだ」


「そーだそーだ。それ私のでしょ」


「いやそれは違うだろ」


 待ってたお客さんからクレームが入ってるぞ。

 なんかスッと横から奪っていこうとしてるお姉さんも居るけど、ちゃんと阻止されてるから気にしないでおこう。


「ほら、味見は必要やん?」


 うん、それは間違いではないと思うけどさ。

 だったらタコ入りも食べてみるべきだとも思うな。

 押し付けられたお姉ちゃん、めっちゃ怪訝な顔してたぞ。



「うーん、やってみたは良いけど別に困ってないなぁ」


「いや、まぁそれで良いんじゃないですかね」


 特に困らせたい理由も無いでしょうに。


「困るのはこれからなのでは?」


「ん? ……あー」


 カトリーヌさんの言葉で周りを見てみて、どういう事かはすぐに理解出来た。

 【妖精】の蜜入りのカステラを誰がゲットするかの睨み合いが発生してるな。



「ここでケンカだの競りだの騒がしなるんは勘弁やで? 周りに迷惑かからんように決めてやー」


 うん、こんなしょうも無い事で騒ぎを起こさないでね。

 別にそこまで貴重な品でもないからさ。

 蜜だけならお昼にいつも売ってるし。


「あとさっさ決めんと()ぅなるでー」


「おいコラァ!?」


 話し合うお客さん達を眺めつつ、ひょいっと摘まんでもう一つ口に放り込むお姉さん。

 ……なんで売り物を普通に食べてるんだ、この店主は。

 いや、まぁ他からの手が加えられてるから本来の商品ではないけどさ。

 それにしてもでしょ。




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