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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1499/3904

1499:回収に呼ばれよう。

 あ、呼ばれてる。


「近づくから動かないでねー」


「言われるまでも無いだろ……」


 うん、さっきから何回も動けないって言ってるしね。

 まぁ一応というか定型句というか。



「何をやってるんですか……」


「うむ、ただの思い付きだ!」


「さいですか」


 だろうとは思った……というか、それくらいしか無いよね。

 どう見ても特に意味の無い行動だし。



「とりあえず、そのままだと動かせないんで少し戻しますね」


「うむ、頼むぞ。ラキと一緒に落ちるのは、流石に少々刺激が強いのでな」


 うん、そりゃそうだろうね。

 ちょっと姿勢が低くなってるとはいえ、頭の上からテーブルまでだと二百メートル近い落下になるだろうし。


 ……とか言ってる間にラキは一人で飛び降りて行ってた。



「む、あれなら行けるか?」


「あんな芸も有ったんですねぇ」


 落ちていくラキを二人で眺めてたら、おしりからもわっと何本もの糸を出してパラシュート代わりにふわふわ降下していくのが見えた。

 それって産まれたばかりとかの、もっと小さい子がやる移動法じゃなかったっけ?


 まぁ実際に出来てるんだから、現実がどうとかは別に関係無いか。

 そもそも本当ならあんなに出しもしないだろうし。



「おーい……」


「あ、ごめん」


 見てないでさっさとしてくれという声が足下から聞こえて来た。


「よし、良いぞ」


「はーい」


 アリア様が指先に掴まったのを確認して、ゆっくりと魔力を流していく。

 とりあえず移動の事も考えて、こっちの半分くらいで良いかな?



「それじゃ、しっかり掴まっててくださいね」


「その前に…… 良し、任せたぞ」


 どうしたのかと思ったら、さっき置いた旗の回収だった。

 うん、変な物を人の頭に残して行っちゃ駄目だよね。



「……いや、危ないですよ……?」


「しっかり掴まれと言ったではないか」


「そういう事じゃないですよね……」


 抱き上げるからくっついててくれって話であって、脚にしがみ付けとは言ってないんですよ。

 そりゃ確かに、この体格差だと胴体には手が回らないだろうけどさ。


 ええい、すりすりするんじゃない。

 カトリーヌさんじゃないんだから、もうちょっと自重してくれないと困るんだよ。



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