1496:近い未来を憂おう。
というか外からこっちにまっすぐ来たから、エリちゃんも誘ってないのか。
なおの事一度戻る必要が有るなぁ。
「こちらはロシェさんが呼ばれた子でしょうか?」
「うん、ういろうって名前だよー」
とか考えてたらういろうちゃんがレティさんに抱っこされてた。
……ういろうちゃん、完全に脱力してでれーんって垂れてるな。
警戒心とかそういうのはどこへ行ってしまったんだ。
いや、単に警戒対象じゃないって判断しただけなんだろうけどさ。
「それじゃ、とりあえず一旦戻ろうか」
若干恨みがましげに首をさすりながら、しゅっぱーつと歩いて行くお姉ちゃん。
これって結局、わざわざこっちに向かわずに家で合流すれば良かっただけなんじゃなかろうか。
まぁ良いか。
ういろうちゃん、抱っこされた流れのままにレティさんに運んでもらってる。
あの子、結構ちゃっかりしてる所が有るっぽいなぁ。
いや、まぁ別段悪い事でもないし、そういうのも可愛いと思うから良いんだけど。
「しかしまぁ、ロシェさんもこれから大変だなぁ」
「うん?」
「アヤメさん、全然言葉が足りてなくない?」
【妖精】をやってる側としては大体察せるけどさ。
というか大体大変だし。あと変だし。
「やー、まぁすぐに解るだろ。白雪みたいに流され過ぎてたら疲れるからなぁ」
「いや、うん、否定は出来ないけどさ」
そういうアヤメさんも諦めて一緒に色々やってたでしょうに。
まぁその状況になったのは流された私のせいなんだけどさ。
「どゆこと?」
「まぁなんて言うか…… 一部の人たちの【妖精】好きっぷりが度を超してるんで、気を付けましょうって事ですかね」
「あー……」
うん、ライサさんやモニカさんで既に実感してるとは思う。
「問題はその筆頭が一番偉い人って事なんですけどね……」
「……流されないのが難しくない?」
「いや、まぁ嫌な事はちゃんと嫌だって言えば大丈夫だと思いますよ」
「雪ちゃんはねぇ……」
「白雪はなぁ……」
「うっさい」
いやうん、確かに断れずに流されまくってるけどさ。
実際【妖精】がおかしな生き物だとは言っても、私の対応次第ではもう少しまともな評価になってたかもしれないし。
あくまで表面上はだけど。
そういう生き物かーって諦めずに、変な所は無かった事にして可愛らしい所だけアピールしていけば良かったんだよね。
まぁそれはそれで、好き好きーって寄って来る人達との距離が難しそうだけど。
あと私に可愛らしいアピールとか無理だけど。




