1486:登録しておいてもらおう。
「ありがとうございまーす」
ドアを開けてくれた職員さんにお礼を言って、一旦ライサさんの受付へ向かう。
お、シェラがありがとねって職員さんの脚に体当たりしてるな。
うんうん、お礼を言えるのは良い子だぞ。
言ってはいないけど。
……ういろうちゃんも参戦して挟み撃ちに遭ってる職員さん、すっごいニコニコだな。
まぁうん、気持ちはよく解る。
「了解致しました」
「まだ何も言ってないんですけど……」
人がカウンター前に着いた瞬間に何かを了解しないでいただきたい。
まぁ私の行動パターンと状況から推察は出来るだろうけど。
「あー、一応言わせてもらいますけど…… ロシェさんも裏庭のお仕事に参加するって事でお願いします」
「はい」
笑顔で頷いただけで、特に何をする様子もないライサさん。
どうやら予想通りの言葉だったらしいな。
まぁ何かって言っても、有るとしてもちょっと書いたりするくらいだったろうけど。
「では、どうぞ」
「あ、はい、お願いします」
どうぞと言われてもって思ったら、近くに居た職員さんが立ち上がって深々とお辞儀してきた。
そういえば、あっちのドアも開けてもらわないとだもんね。
音も無く移動する背の高い職員さんに先導されて、裏庭への出入口へ。
どうぞと示された隙間を抜けて、ありがとうございますとお礼を言っておく。
……職員さん、ややツリ目がちなキリッとした感じの美人さんだけど、ありがとうのもふもふ攻撃を受けるとお仕事フェイスから僅かに口角が上がっていってる。
うちの子たち強いな。うん。
というか戻る時はどうしようか。
終わるまで居てもらう訳にもいかないしなぁ……
「ご自由にお帰りいただける様、少し開いた状態で固定しておきますのでご心配無く」
「あ、はい」
また思考を読まれてしまった。
そこまで解り易いのか、私は。
いや、まぁこれもそんなに難しくはないのか。
この状況でどうしようかって素振りが有るとしたら、それくらいしか無さそうだしね。




