1479:おまけが付いてこよう。
「っていうか、あんなのをバラバラにならない様に発射して、しかも正確に放り込むシェラちゃんも凄いねぇ」
「あぁ、確かに…… まぁ召喚獣……全体は判りませんけど、【妖精】の召喚獣ってそういうとこ有りますよね」
言われてみれば、きっちり接着してる訳でもない物をよく撃ち出せるもんだな。
形も整ってはいないんだから、普通なら曲がってあらぬ方向に飛んで行くだろうに。
まぁ何かしらの手を加えてるんだろうけど、それも含めてすごいねーって事で。
おや、火を点け終えたカトリーヌさんが、何やら斜め上に向けて手を上げてる。
何をするのかな?
あぁ、なるほど。
今度はシェラの訓練を手伝うのか。
パシュッと円盤状の石を発射して、それをシェラが即座に撃ち落してる。
一応逃したとしても窓が割れたりしない様に、射出速度は抑えめっぽいな。
「おー、クレー射撃かぁ」
「やった事有るんですか?」
「流石に無いかな。あれって銃の免許必要だし」
「あぁ、そうなんですね」
確かにいくらスポーツ的な用途とはいえ、本物の鉄砲を使うんだもんね。
そんな気軽に触れるものではないか。
む、何やら吐き出す煙に違和感が。
「ん? 取れたっぽい?」
「多分ですけど…… どうかな?」
スキルパネルを開いて、っと。
「……あー、うん、【燻煙吐息】が取れてるのは良いんですけど……」
「けど?」
「なんか一緒に【燻香吐息】とか言うのも取れてますね……」
なんだこれ。
説明だと薫香の魔力ってなってて微妙に字が違うけど、まぁそこは気にしなくて良いか。
「あー、紅茶がお香って扱いになったのかな?」
「多分そうなんでしょうね。まぁ別に増えて困りはしないから良いんですけど」
要らないものが生えてきても、一つのスキルの枠の中でなら使わなきゃ良いだけの話だしね。
というか増えて困るなら煙の方も取ろうとしてないし。
「ぴゃ」
「ん?」
「害が無さそうなら試してみたいって事なんじゃない?」
「あー。うん、一応あっちに出してみてからね」
いきなり吹きかけておかしな事になられても困るからね。
「んーと……」
とりあえず、まずは普通に発動してみるとするか。
「ふー……って甘っ」
「こっちまで広がってきてるね……」
なんだろう、プリン系?
シュークリームとかの中身みたいでもあるけど……とりあえずすっごい甘そうな匂いが辺りに立ち込めてしまった。
「ぴぁー」
ぴーちゃん、嬉しそうなのは良いんだけど、何も考えずに良いよーって吹きかけてたらえらい事になってた可能性が有るぞ。
ちょっと吹いただけでこの有様なんだから、直に吹きかけてたら甘い匂いが凄い濃度で染みついて、洗っても取れなくなってたかもしれないよ。
というか他の二つと同じ燻すって字なんだし、そうする為のスキルなのかもしれないけど。




