1478:無駄な超人性を披露しよう。
ん、でも普通の妖精じゃなくて【妖精】だしなぁ……
まぁ見た目だけなら変わりは無いし、同じ事か。
「んぬっ」
「ん? あー、大丈夫ですか?」
どうでも良い事を考えてたら、なんかロシェさんが加減を間違えて火傷……まで行ったかはともかく熱い思いをしてる。
あんまり薄いと効率が悪そうだって事で近寄りたくなっちゃうよね。
平気平気、とジェスチャーを返してきたので気にしないでおくとしよう。
火傷したとしても、軽くだったらそこまで問題も無いしね。
ん?
異臭の可能性を考慮して離れて行ったカトリーヌさんに、なにやらシェラが近づいていってる。
うちの子に変な物を仕込まないで……っていう心配は要らないか。
罠の匂いを敏感に察知したのか、うわぁって顔してちょっと離れたし。
……なんかカトリーヌさんが一本渡してお願いしてる。
吸えって事じゃないだろうけど、何をさせるつもりなんだろうか。
どうせロクな事じゃないってのは察せるけど。
だいじょうぶ?って感じの心配そうな顔をするシェラに、頷いて離れていくカトリーヌさん。
結構な距離を置いて振り向いて、手を振ってるのは何かの合図かな。
……なんかシェラが小さいクロスボウを魔力で生成してるんだけど。
「なにやってんのアレ……」
「知りませんけど…… 大体察しはつきますね」
「うん、まぁ…… うん」
あ、葉巻を矢の代わりにセットした。
いくよーって感じで手を振って…… うん、撃つよね。
……は?
「うわ凄…… 無駄に……」
「本当に無駄ですね……」
開いた口に向かって凄い速度で放たれた葉巻を、口に入ると同時に噛みついてキャッチするカトリーヌさん。
受け止めた瞬間に体ごと右を向いたのは、衝撃を受け流したんだろうか……?
うん、どうみても「お嬢様」のやる事じゃないからそれ。
人型兵器とか超人とか、そういうキャラが銃弾とかでやるやつだと思うよ。
シェラはすごーいって拍手してるし、楽しそうだからまぁ良いんだけどさ。
……こらこら、それじゃあって顔してもっと威力が有りそうなクロスボウを生成するんじゃありません。
今、一応そういう時間じゃないから。




