1477:相席しよう。
今度は少し離して……
「んぉぅっ……」
「ん? どうしたの?」
「いや、ちょっと香りが濃すぎて……」
温度は大丈夫だったけど、これ直接吸引する濃度ではないよね。
我慢できないほどじゃないけど、もうちょっと薄まった所を狙っていこう。
離れて嗅いでる分には良い香りなんだし、無駄に嫌な思いをする必要は無いだろう。
「んー、私もかー」
ん?
あぁ、吸い終わったけど取れてないって事か。
まぁ同じくらいの量を吐いててロシェさんだけ取れてたら、私が下手だったって事になりそうでなんか困るというかなんというか。
いや、別に良いんだけどさ。
「そんじゃ、私もそっちにお邪魔させてもらおうかな」
「はーい」
と返事をしたは良いものの、別に狭かったりする訳じゃないから何もしないんだけどね。
広がった煙にパイプ突っ込んで吸ってるだけだから、空いたスペースはいくらでも有るし。
「では、残りを何本か頂いてもよろしいでしょうか」
「あ、うん。どうぞどうぞ」
……敢えてそっちを使うのか、カトリーヌさん。
まぁらしいと言えばその通りだな、うん。
ロシェさん、丁度良いとばかりに残りを全部押し付けてる。
まぁスキルを覚えたら使い道も無いし、持っててもしょうがないもんね。
ギャンブルの時に恰好付けでくわえようにも、変な臭いがするのも混ざってるから台無しになりかねないし。
いや、そもそもそんなに似合いそうにも無いけど。
なんというかこう、もっと渋さというかそういうのが有った方がそれっぽいよね。
ディーさんとかアルさんとか、ああいう人たちなら良い感じに映えそうだ。
……まぁ言っちゃうとそれもある種の偏見なんだけど。
別にそういう雰囲気が無いといけない訳じゃないし、逆に堂々として自分のスタイルこそが正しいんだって納得させられるなら、それが一番良いんだろうし。
そもそもアレだよね。
「私」が「妖精」をやってるってのが何よりのミスマッチだって話になっちゃうよね。うん。




