1476:無駄なダメージを受けよう。
茶葉で満たした土鍋の上に、縦長で上に穴の開いた魔力製の蓋をかぶせてる。
なんというか、カラーコーンみたいな形だな。
下の方にも小さい穴が空いてるのは、通気口みたいなものなんだろうか。
「あれって全部【魔力武具】で作っちゃダメなの?」
「鍋まで魔力で作っちゃうと、熱を通さないんですよね」
「あぁ、なるほど」
強すぎる防御力も、こういう時には困りものだよね。
いや、そういう使い方をする方がおかしいんだけど。
いつもの事だけど、あれのどこが武具なのかと。
まぁ網状にしたりすれば焼けるかもしれないけど、直火よりあっちの方が良いって事なんだろう。
「では白雪さん、こちらをどうぞ」
「あ、うん、ありがとう」
まだ煙は出てきてないけど、ちょっと良い匂いのする熱気を感じる。
……良い匂いだからってあんまり近づき過ぎると、【妖精】の燻製が出来上がりかねないから気を付けよう。
まぁ密閉されてないんだから、部分的にダメージを負うだけだろうけど。
これ、ストローみたいな筒を用意した方が良いかな?
上手い事調整しないと口の中が熱いかもしれないけど、顔全体が熱いよりはマシかもしれないし。
吸い込み口は広くした方が良いだろうから……
うん、パイプみたいな形かな。
口は下向きだけど。
お、魔力をうにうにやってたら煙が立ち始めた。
それじゃ早速……
「ぅあっつぃ」
「そりゃそうでしょ」
うん、出てくる所に近づけすぎたね。
火傷するかと思ったよ。
というかちょっとヒリヒリするから、舌を少しやっちゃってるっぽいな。
【妖精吐息】でなんとかしようにも、口の中じゃなぁ……
口の中を巡らせてから吹き出す感じでなんとか…… あ、いけたっぽい。
やたらと自由度が高いの、こういう時だけは助かるなぁ。




