1471:小道具を用意しよう。
「それにしても……」
蒸されたキャベツの芯周りをほふほふ食べながら、なにやら呟くカトリーヌさん。
お嬢様キャラのお行儀的に大丈夫なんだろうか。
「ぴーちゃん様、蹴り技がとてもお上手になられましたわねぇ」
「あー、アルさんにちょっと教わってたもんねぇ」
「ぴゃっ」
そういえば、今回はドロップキックじゃなかったな。
えっへんと胸を張るぴーちゃんを、えらいぞーと撫でておく。
……なんか遠くで訓練してたシェラが走って来た。
うん、シェラもあっちで頑張ってたもんね。えらいぞ。
「できたー」
おや、ロシェさんがなんか黒っぽい棒を一杯持って戻って来た。
さっきは雑草を枯らして集めてたはずだけど、あれは何なんだろうか。
「何やってたんですか?」
「思い付きを試すための小道具作ってた」
すっと一本差し出されたので、とりあえず受け取ってみる。
なんというか、太いペン……というかマジックみたいなサイズの棒だな。
いや、マジックもペンの一種か。
まぁそれはどうでも良いとして。
これってあれか、葉巻という物かな?
本物を見た事は無いけど、表面は乾いた草で巻かれてるし、重さからして中身も草っぽいし。
「なるほど、湯気がいけるなら煙もという事ですわね」
「そうそう」
うん、確かに取れそうではある。
ただ、渡されても私は煙草とか吸う様な歳じゃないんだけど。
いや本物みたいな成分は入ってない訳だし、そもそもここは日本じゃない上に今は人間ですらないけどさ。




