1462:ふーふー吹こう。
「うーん、いっぱい増えたなぁ。ありがとー」
スキルパネルを開いてポチポチいじるロシェさん。
並びの整理でもしてるのかな?
「あ、それとですね」
「うん?」
「普通の魔法スキルじゃないんですけど、割とよく使う【吐息】ってスキルが有りまして」
「あー、あれかぁ」
まぁよく使うのはロシェさんが言ってるその一種類だけだけど。
後はたまーにお姉ちゃんを冷やしたりするくらいだな。
「あれはどう覚えるの?」
「普通のやつは単純で、こうやって魔力を息に乗せて、ふーって吹いてれば取れますね」
ただの魔力だから無色透明だけど、【魔力感知】が有るから問題無く見えるよね。
「なるほど。普通じゃないやつは?」
「えーと……」
とりあえず何が有るのかを見せておくか。
【吐息】のパネルを出して、と。
「とりあえず今の所これだけ有るんですけど」
「あ、結構あるんだね」
「上の二つがさっきのやり方で取得できるやつですね」
「あぁ、【妖精吐息】がいつものなんだ」
「ですねー。正直他のは要らないと言えば要らないんですけど」
「まぁでも、せっかく有るなら覚えてみたくなるよね」
「ですよねぇ」
実際私も、特に要らないのに有りそうだなーって試してたりするしね。
まぁ意外なところで役に立ったりするから、出来ないよりは出来た方が良いからね。
言い訳でしかない気もするけど。
「で、覚え方なんですけど……」
「どうすんの?」
「どうぞ」
「あ、うん、ありがとう」
カトリーヌさんが差し出してきた火の玉を受け取ってお礼を言っておく。
助かるんだけど唐突過ぎてちょっとびっくりするんだよ……
「それ熱くないの……?」
「【妖精】の魔法防御は異常なくらいですし、威力を出来るだけ抑えてありますから大丈夫ですよ」
「……おぉ、本当だ」
触ってみます?と差し出して、体感してもらう。
……待って待って、あんまり触り過ぎたら打ち消しちゃう。
「で、これをこうして」
火の玉をぽいっと口に放り込んで、
「え?」
「こうです」
ぽふーっと小さく火炎放射。
「うわぁ……」
うん、まぁ引くよね。
でも実際こうやって覚えるんだから仕方ないじゃないか。
いや、まぁ火種を口に入れる必要は無いかもしれないけどさ。
「吐き出す魔力を燃料か何かだと思って、さっきの火の玉で点火する感じですかね?」
「あー…… なんか大道芸人っぽいね」
うん、まぁそう思うよね。
もしくはプロレスラーとか過激なタイプのミュージシャンとか?
危ないしそうそう居ないとは思うけど。




