1437:守護られよう。
「ぴゃっ!」
「ん? どしたの?」
なんかシェラと一緒に遊んでたぴーちゃんが、驚いた様な声を出してすっ飛んできた。
なんだなんだ、いきなりどうした。
「ぴぃー……」
「そこに入って来られると見えないよ?」
私と箱の間にグイグイと潜り込んできたぞ。
もふもふした鳥って事で対抗心を煽られたのか?
「ぴっ!」
……違うのかな?
なんか怒った様な声と共にジェイさんを睨みつけてるけど。
「うふふ。大丈夫よ、ぴーちゃん。知ってるでしょう?」
「ぴぅー……!」
ん、ぴーちゃんはこの謎生物を知ってるのか。
「そうだけどさぁ」みたいな返事を返してるし。
まぁ普通に存在する魔物らしいし、知ってても不思議ではないのかな。
むしろジェイさんは、ぴーちゃんが知ってるって事をなんで知ってるんだろうか。
鳥の世界では常識とかそういう事なのか?
というかこの反応、もしかして守ってくれてたのか。
……危なくないって散々言われてたのに慌てて飛んで来るって、このちっこいのはそんなにヤバい生き物なのかな?
あれ?
「そういえばこの子、洋紅色って言う割に真っ白ですね」
名が体を表してない気がするんだけど。
「それはね…… その前に、可愛がってあげたら良いんじゃないかしら?」
「あ、はい」
……詳しい事を知ったら迂闊に近寄ろうと思えない生き物だって、遠回しに言ってないか?
まぁ大人しい子なんだし、実害が無いならセーフって割り切れば良いんだろうけどね。
ぶっちゃけた話、召喚獣の子たちって大分ヤバい生き物が多いから、そういう意味では今更だし。
そもそも【妖精】が何よりもヤバい何かだし。
「ぴっ」
……ぴーちゃん、箱を覗きこんで「変な事はするんじゃないぞ!」って感じでふわふわに一声かけて行ったな。
そこまで警戒するかぁ……
まぁ警戒レベルが高い原因に、『ジェイさんが出してきたもの』ってのも有りそうだけど。
ぴーちゃん、ジェイさんの事は全然信用してなさそうだし。




