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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1434/3903

1434:存在を確認してみよう。

「……えーと、ここに刺してから出せば良いんですか?」


 蓋の部分の膜だけが独立してて取り換え可能っぽいからそうだと思うんだけど、一応確認はしておこう。


「あ、はい」


 だから無言の笑顔で頷かないでってば。

 言ってはいないけどさ。



 まぁとりあえず指示通りにプツッと針を刺し込んで、と。

 短い筒の部分に空気が入ってるんじゃないかと思ったけど、どうやったのか知らないけどきっちりと抜かれてたっぽいな。


 ……これ、下手したら穴を空けた瞬間に引きずり込まれてたんじゃないか?

 いや、その危険が有るなら最低でもやる前に何か一言くらいは有るか。



 とりあえず、針の先が袋を傷つけない様に気を付け……ようにも鋭すぎるし、袋の方はぴったり閉じちゃってるから奥まで突っ込むのは無理そうだな。

 入り口から普通に注いでいけば、勝手に落ちて行ってくれるんだろう。


 ……いや、うん、落ちる訳ないわな。


 自重で押し開いていくには一滴や二滴じゃどう考えても無理だもんね。

 色々実験してもらうにしても量が必要だろうし、こっちから下へ押し出していく位の気持ちでだばーっと出していくとしよう。




「うふふ。ありがとうねぇ?」


「あ、どうも」


 小さいとはいえ私から見ればバスケットボールより大きな袋だったけど、頑張ったらどこから出てきたんだってくらいぴゅーって出せたのでひとまず一杯には出来た。


 水分を出し過ぎたせいなのか喉が渇いたところに、スッと出されたお茶が美味しい。

 あれ全部普通に体から出て行ってたら、普通に脱水で死んでそうだけど。


「それじゃ、これもありがたく色々と試させてもらうわね」


「お願いしまーす」


 ジェイさんの所なら色んな生き物がたくさん居るみたいだから、私達が調べようとするより圧倒的に早いだろう。



 ……あ。


「そういえばジェイさん、不法侵入とかされたんですか?」


「あらあら、よく知ってるわねぇ」


 うん、やっぱりそうだよね。

 いや、違う可能性はほぼゼロみたいなものだけどさ。



「私のお尻を無理矢理押し開けて入って来るんですもの。困っちゃうわぁ」


「裏口ですよね」


 間違ってはいないんだろうけど、変な言い方をするんじゃないよ。


 あと全く困ってないでしょ。

 うふふふふって笑ってるし。



 ……うん、あの顔は丁度良いから被検体になってもらおうって顔だな。

 気の毒ではあるけど最悪でも死ぬだけだから頑張ってほしい。多分。


 止めようにも一応犯罪者扱いなんだろうし、私にはそんな権限が無いからなぁ。


 まぁ多分飽きたら出してもらえると思うし、中は中でそれなりに快適らしいし。



 ……【妖精(わたし)】が持ってくる変な物の為に飼ってるとかじゃないよね?

 モルモットとかマウスみたいな感じの実験体扱いでさ。


 この人たち、人への効果を確認するには人に投与してみるのが一番みたいな事、普通にやりそうだからなぁ……




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