1397:専用装備を用意されよう。
「で、今日はどれにするんだい?」
「んー…… ロシェさん、何か希望とか有ります? 小さく切ってもらえますけど」
「うん? そうだなぁ…… あ、そうだ」
ん?
「ういろー、どれ食べたいー?」
あぁ、ういろうちゃんに任せるのか。
にゃんこが食べちゃいけない物も有るだろうけど、自分で選ぶならそれに当たる事も無いしね。
そもそも召喚獣の子たちが、そういうのに当てはまるのかも謎だけど。
「お、柿かー。んじゃそれで」
「はいよ。ちょっと待ってておくれよ」
ロシェさんがういろうちゃんに同意したのを見て、おばちゃんが素早く皮をむき始めてくれてる。
相変わらず凄い手際だなぁ。
「あ、そうだ。ロシェさん、ちょっと良い?」
「ん?」
「食べた後でそこらへんで様子を窺ってる人達に販売するんだけど、ただ観てても暇だろうからね」
魔力で包んだ蜜を一つずつぽいぽいと渡して、一旦ボックスにしまっておいてもらおう。
「あぁ、一緒にやろうって事ね。ありがと」
「では私からも」
うん、お互いに正確な所持数は把握してないけど、大体三等分になるくらいに分け合えば良いだろう。
誰かが終わるのが早過ぎたらその時はその時で、横から適当に分けてもらえば良いだけだし。
「お待たせ。皮は…… 食べるかい?」
「ぴゃっ」
こっちにお皿をことんと置きつつ、ぴーちゃんに訊いてみてる。
私達にはちょっと硬そうだし、にゃんこにはあんまり良くないもんね。
いや、それを言ったら雀……というかハーピーや他の魔物っ子たちもどうなんだろうとは思うけど。
まぁたべるーってお返事してるし、少なくともこの場合は大丈夫なんだろうな。
「はいよ。細かくして、と」
おお、帯状の皮が凄い速さで刻まれていく。
ちょっと長いフライドポテトみたいな形状に…… いや本当に幅とか正確だな。
精密作業系のスキルでも持ってるのかってくらいだよ。
「ちょっとこっちにおいで」
「ぴゃ?」
「ほら、これなら自分で食べられるだろ?」
「ぴっ!」
おぉ、なんか羽に手袋みたいな感じで小さい紙袋を付けてもらってる。
あれならあんまり汚さずに、自分で挟んで食べられるだろう。
……妙にぴったりに見えるけど、シルクが居なかった時の為にわざわざ作っておいてくれたんだろうか。




