1385:現実を知ろう。
「いきなりで悪いんだけど、ちょっとなでなでしても良いかな」
……本当にいきなりだな。
「ん、いいです、よ…… 慣れてる、ので……」
うん、まぁそれはそうだろうね。
現実側でも可愛がられてるって言ってたし。
「やー…… ここは天国かな?」
「私に言われても……」
どう反応しろって言うんだよ。
確かににゃんこ達もソニアちゃんも可愛らしいけどさ。
「ん? あの穴は?」
「あ…… お仕事で…… 鉄とか、いろいろ、掘ってます……」
「へぇー、ちっちゃいのに偉いねぇ。よしよし」
……ロシェさん、対応が完全に幼児相手のそれになってる気がするぞ。
無理も無い気はするし、ソニアちゃんも別に気にしてないからツッコまないけど。
「うへへー、おじょうちゃんはなんさいなのかなー?」
あ、自分から現実を知りに行った。
というか、だからなんなんだその変質者モドキなキャラは。
「ん…… にじゅう、いちです……」
「……ん?」
あ、止まった。
「二十一、です……」
「すみませんでした」
おお、綺麗な空中土下座。
私もやった事有るけど、あれ地味に難しいよね。
「気にしなくて、良いです、よ……? それも、慣れてる……」
「うーん、一つ上かぁ…… でも確かに、このゲームが出来てるんだから、見た目通りな訳はないのか……」
あ、ロシェさんは二十歳なんだ。
さらっと個人情報を暴露していったな。
「まぁ可愛い事には何も変わりはないか! んー、ソニアさんかーわいー」
……切り替えが早いなぁ。
ちょっと考えたと思ったら、すぐにまた撫で回しに行ったよ。
地味に「さん」付けになってるけど。




