1382:全員撫でておこう。
「これくらいですかね?」
「うむ。ありがとう」
アリア様に訊いてから一応ラキの方も見て、大丈夫だよーって顔してるのを確認してから手を戻……いやアリア様、離してくれないと手が引けないんですけど。
あ、離れてくれた。
「では私は作業に戻るとしよう。ラキ、こちらへ」
呼ばれたラキがロシェさんの頭からぴょいっと飛び降りて、ばいばーいと手を振ってからアリア様の所に駆け戻って来た。
あ、うん、撫でれば良いの? 頑張ってねー。
「……いや無理ですって」
「むぅ」
そんなこっちも撫でろとか促されても、潰さない様に触るのは難し過ぎるんだってば。
私はシルクやアリア様達みたいに器用じゃないんだよ。
「はー、良いなぁ」
「こっち終わりましたよー」
「だねー、残念。あ、ありがとね」
クリスの鱗を撫でまくっていたロシェさんに、終わりを告げて放してあげてもらう。
普通に撫でられてるだけだったから、さっきみたいに困惑したりはせずに済んでたみたいだな。
ロシェさんが頭を撫でるのを止めると、ぺこりとお辞儀をして静かに戻って行った。
うん、クリスも引き続きお手伝い頑張ってね。
「それじゃシルクもよろしくね」
おっきい体で控えてたシルクも、せっかくなのでなでなでしておこう。
特に意味は無いけど。
「よーしよしよし」
……なんかロシェさんが参加してきたけど、まぁ良いか。
そんなに気に入ったのか?
いや、この感じはなんとなくなノリで絡みに来ただけだな。




