1378:目の前で忠告しておこう。
「む、済まん。つい手が出てしまった」
「良いですけど、せめて何か言ってからにしてくださいよ……」
うん、唐突過ぎるよね。
っていうかついじゃないよ、ついじゃ。
「しかし良い脚だな。よく鍛えられている」
「ありがとうございます」
……その話続いちゃうの?
「それはさておき、そこの机の上に居るメイドはコレットという」
「どうも、ロシェです。よろしくお願いします」
あ、続かなかった。
「ではロシェ、何か困ったことが有ればいつでも声をかけてくれ」
「はい。ありがとうございます」
とりあえず挨拶で呼んだだけだから、もう話は終わりかな?
あ、でも本人の前だけど一応言っておこう。
「アリア様って結構やり過ぎる事が多いんで、何か頼む時には気を付けておいた方が良いですよ」
「はっはっは。まぁ良いではないか」
そりゃ全力で助けてくれる事自体は助かるんだけどさ。
借りばっかり積みあがっていくのは、やっぱり気になるんだってば。
「やり過ぎって?」
「一番解り易いのがさっきの家……っていうかこの公園自体ですかね。初対面でぶつかって死なせたお詫びに住む所をやろうって言われて、お世話係付きで用意されましたよ」
「えぇ……?」
「まぁ色々助かってますし、文句が有るわけじゃないんですけどね……」
「皆の為にもなることだしな!」
いや、表の公園は確かにお散歩や休憩に丁度良いスポットっぽいけどさ。
そんなえっへんって胸を張って言われても困るよ。
「あぁ、そうだ。ロシェ、少し失礼するぞ」
「はい?」
「あぁ、採寸ですか」
「うむ」
そっとくっつくから何かと思ったら、どうも腕を回してサイズを確認してるっぽい。
服をくれるのは実際助かるから、そこに関しては素直に感謝してる。
ただ多くない?とは思うけど。




