1376:大きい子供と戯れよう。
多分使わないであろう場所も一応見せたし、このくらいで良いだろう。
「さて、それじゃ表に出て、アリア様に挨拶に行きますか」
「うぃ。テーブルの方の家?」
「ですねー」
それじゃ、の辺りで既に動き出していたカトリーヌさんの後ろについて、玄関へ向かう。
これはまたドアを開けさせてくれない流れだな。
別に良いけど。
「しかし良い家だねー」
「作った人としては、細かい所に納得がいってないみたいでしたけどね」
机に敷かれた芝生代わりの布にもふりと降り立って、家を眺めるロシェさん。
納得がいってないって言っても、まぁ普通のサイズだとしょうがないでしょって程度だけどね。
「えーと、一応ノックはした方が良いのかな。お邪……魔しまーす」
あのサイズだと机から降りるのも大変だろうし、来ましたよって合図にしかならないだろうと叩いて入ろうとしたら、スッと中から開けられた。
よく考えたら中にはシルクが居るんだから、あっちにかかりっきりになってない限りは何もさせてもらえる筈がなかったな。
「おー、でっかいねー、かわいいねー」
新顔の【妖精】にぺこりとお辞儀をしていたシルクが、ロシェさんにもちゃもちゃいじくり回されてる。
意外と子供好きなんだろうか。
いや、別に意外って事もないか。
「その辺にしてあげてください。そのうち自分でも喚べる様になりますから」
「はーい」
今はそういう事やってるタイミングでもないしね。
撫でまわすにしても、もっと暇な時にやってくれたら別に止めないからさ。




