1375:他の部屋も回ろう。
「あっちのは?」
「召喚獣の子たちの為のお風呂ですね。で、あっちの壁に有る魔法陣がシャワーです」
「お、シャワーが有るのは嬉しいねぇ」
まぁ確かに、普通なら桶か何かでざばーっとかぶるくらいしか出来なさそうだしね。
魔法を使うか道具を作れば出来るだろうけど、それぞれに手間がかかるし。
いや、そもそも必要って訳じゃないんだから、お風呂自体が贅沢品っぽいけど。
出先で水浴びとかしようにも人に見られそうだし、そもそも川に何か居たりしそうだし。
探せば丁度良い水浴びスポットとか、もしかしたら温泉とかも有るのかもしれないけどね。
「ん?」
「ん?」
どうしたんだろうか。
「さっき皆で入るって言ってたけど、流石に狭いんじゃない?」
あぁうん、当然の疑問か。
そのカップ一つだと、一人で一杯になるしね。
ただでさえ、私はデカくて場所を無駄に取るんだし。
というかそんな所にカトリーヌさんと一緒に入ったら、狭いだけじゃなくて敗北感で満たされそうだから勘弁だぞ。
カトリーヌさんも別の意味でやたらと場所を取るからな。
「この階層も天井が開くんで、人数分のお風呂を用意するのも簡単なんですよ」
「あぁ、なるほどね。……パカッとじゃないよね?」
「真上にですね」
解ってて一応訊いてみたんだろうけど、屋根と同じ様な開き方されたら上の階層がえらい事になっちゃうよ。
「で、ここから下に降りると作業とか運動とか…… まぁちょっと狭い体育館みたいなものですね」
なんか違う気がするけど、カトリーヌさんにもそう説明……
あ、多目的室って言われてそれそれって言ってた気がする。
忘れてたけどまぁ良いや。
「はぇー。狭いって言っても、結構広いねぇ」
「まぁ訓練とかは役場でやっちゃってるんで、あんまり使ってないんですけどね」
というか魔法の訓練は危ないからここでやりたくはないし。
かといって何か運動したりする訳でもないから、宝の持ち腐れみたいになってるんだよね。
まぁ作業場としてはたまーに使うけど。
「ん、あれは?」
「あー、工作用の資材とか試しに作ってみた道具とかですね」
自分でも何か出来る様にって作ったは良いけど、大抵の事は魔法で何とかなるし、大量に必要なら現物を買ったり人に頼んだりした方が良いんだよねぇ。
というかシルクが全部やっちゃうし。
まぁその辺は仕方ないし、何かを作ったりしてみること自体は割と楽しいから良いんだけど。




