1374:疑問を抱こう。
それはさておき、次に進むとしよう。
「ここが脱衣場で、そっちがお風呂です」
「……こんなに要る?」
棚にズラッと並んだ籠を見て、当然とも言えるツッコミが飛んできた。
まぁうん、思うよね。
「皆で入る事は有りますけど…… 流石にここまで使う事は無いですね」
「なんでこんなに?」
「アリア様がノリと勢いで作っちゃったと言いますか……」
「あー」
なんか納得されてる。
まぁ言ったのは私だし、気持ちは解るけど。
「まぁ作ってたのは棚だけだったんですけど、うちの子が籠もきっちり作っちゃって今に至ると」
「まぁ…… 有っても困りはしないよね」
「ですね」
うん、何か有って一つ二つ壊れたとしても、これだけ有ればあんまり気にする必要も無いしね。
まぁもし減ってたら、知らないうちにこっそり補充されてそうだけど。
「で、肝心のお風呂なんですけど……」
「おぉ、ファンシー」
妖精っぽいなぁって感心した顔してる。
決して私の趣味でこうなったんじゃないって言いたいところだけど、別に引いたり馬鹿にしたりしてる訳じゃないし、わざわざ弁解しなくても良いか。
「一応説明をしておくと、取っ手に有る魔法陣で操作できます」
「ん、どれが何?」
「えーと、注水と加熱と……冷却で、これが排水ですね」
「へー、割とハイテクだねぇ」
ぽちぽちと一通り試して見せていく。
しかしこれだと注いではいないけど、『注水』で良いんだろうか。
いやうん、かなりどうでも良いな。




