1371:部屋の寸法を知ろう。
「どうぞ」
「おー、結構広いね」
部屋のドアを開けて、ロシェさんに入ってもらう。
多分何も無いから余計に広く見えるんじゃないかな?
「あ、ちなみに照明はこれです」
「ん? あー、魔法陣かぁ」
いや、なんでそんなに連打するんだ。
チカチカして目に悪いよ。
「ふんふん」
壁とか床をぽふぽふしてる。
強度チェックかな?
「これ、搬入ってどうするの?」
「天井がパカッと開くんで、窓の大きさとかは気にしなくて大丈夫ですよ」
「あ、そうなんだ」
まぁテラスへの出入り口を通らない様な品は、あんまり無いだろうけど。
でも窓から手を突っ込んで入れてもらうにも限度が有るし、そうじゃないと自分たちで重い家具を設置しなきゃいけないから大変だもんな。
とはいえうちにはシルクが居るから、その辺の心配はしなくて良いんだけどね。
「……って事は、天井に何か付けたりはやめた方が良いって事だね」
「そうですねぇ」
きっちり固定されてる様な物ならともかく、下手にぶら下がったりしてると閉める時に挟んじゃうかもしれないし。
まぁ照明もちゃんとある以上、天井に付ける物ってのもあんまり無さそうだけど。
「そうだ、何か紐とか有るかな?」
「糸ならいくらでも出せますけど、どうするんです?」
「ほら、家具とか作ってもらう訳だし、一応寸法チェックしといた方が良いかなって」
「あぁ、それもそうですね」
その辺はあんまり頓着してなかったっていうか、私の部屋の家具って元から置かれてた物とか貰い物ばっかりだしね。
……贅沢な話だなぁ。
「あぁ、それでしたら少々お待ちになっていただけると」
「ん?」
なんかカトリーヌさんが部屋から出て行った。
……と思ったら、何か大きめの紙を持ってすぐに戻ってきたな。
「こちらに図が用意されておりますので、これをお持ちになればよろしいかと思いますわ」
「おー、助かるー」
おお、部屋の図面だ。
ってなんでこんな物がスッと出てくるんだ。
「どこからこんなものを……」
「倉庫に保管されておりました。アリア様が必要になるとお思いになって、用意しておいてくださったのでしょうね」
「相変わらず…… いやまぁその位は普通に予想出来る事か」
というかカトリーヌさんは、なんで置いてあるのを知ってるんだ。
いや、その辺をシルク任せにして一切チェックしてない私が変なのか。
むしろそれをカバーしてくれてるんだから、感謝するべきだろうな。




