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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1370/3907

1370:お部屋を選んでもらおう。

「ん? あぁ、うん」


 家に入れないシェラが、お庭で遊びつつ待ってると主張して走って行った。

 テーブルの脚にぶつかったりしない様に気を付けるんだよー。


「仲良くねー」


 あ、ういろうちゃんも遊びに行った。

 まぁさっきの様子を見る限り、放っといてもケンカしたりなんて事は無いだろう。




「えーと…… あっちかな?」


「あ、はい。テーブルの上(あっち)のは仮設って言えば良いのかな? まぁ一時的なものですね」


「へー。あ、手振ってる」


 ……ラキちゃん、お手伝いは良いんだろうか。

 まぁ良いからやってるのか。


 あ、振り返してあげたらすぐに戻っていった。


 アリア様も顔を出すかと思ったけど、言葉通り後で良いって事かな?

 まぁ別にアリア様だってぼーっとしてる訳じゃないんだし、無駄に手を止めはしないか。



「それじゃ、いらっしゃー…… って、たまには自分で開けさせてくれても……」


「そうは参りませんわ」


「なんで……?」


 どうぞーって玄関のドアを開けようとしたら、横からサッと出てきたカトリーヌさんに役目を奪われてしまった。

 なんなんだ一体。


 普段からシルクがやってくれて自分で開ける事が殆どないんだから、少しくらい良いじゃないか。

 いや、別にそんなにドアの開け閉めしたいって訳じゃないけどさ。



「お邪魔しまーす。おお、広々」


 私達のしょうもないやり取りを尻目に、ホールに入ってきょろきょろしてる。

 ただでさえ吹き抜けで広く感じる上に、本来なら結構なスペースが必要になる筈の階段がまるまる無いから、余計に広々としてるんだよね。


 「あー、必要ないからかー」って呟きが聞こえた。

 疑問に思ってすぐに解決したらしい。



「まずはとりあえず部屋を決めて、荷物を置いちゃいますか」


 荷物って言っても、持ってる物は腰に付けた鞄くらいだけどね。

 スキルを知らないから、お金以外に何か持ってるのかって事も判らないし。


「はいはーい。部屋に違いって有るのかな?」


「え、どうなんだろ……」


「何で知らないの……?」


「いや、無駄にデカいし使う所しかまともに見てないっていうか……」


 普段使い以外で入った部屋って、人を泊めた部屋とアリア様から照明の説明を受けた部屋くらいだっけ?

 シルクなら解るんだろうけど、今はあっちでお手伝い中だもんね。



「まぁパッと見た感じだと大体同じだったと思いますよ」


「そっか。どうするかなー」


「おすすめは最上階の部屋ですかね。テラス付きですし、そこから直接出入り出来ますから」


「お、それじゃ見てみよっか」


「はい、こっちです」


 こっちも何もちょっと上に行くだけだけど。

 まぁ勝手に見ろって言うのもどうかと思うしね。



「えーと、あれが私が使ってる部屋で、その横がカトリーヌさんですね」


「試しに私のお部屋を」


「止めといた方が良い気がするからその更に横を見てみましょう」


「うん」


「あら?」


 いや、別にそんなにおかしなものはベッド以外に無いとは思うけどさ。

 でもカトリーヌさんだからなぁ。


 あ、スルーされたらされたで喜んでる。

 まぁうん、放っておこう。




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