1367:食料を補給しよう。
しかしなんだな。
こう、モニカさんのクマ耳とういろうちゃんっていう、モフとモフが重なってるのを見るとさ。
隙間に手とか突っ込みたくなるよね。
まぁいくらあの二人?とはいえ、流石に危ないからやらないけど。
あ、そういえば……
うん、余分に一杯作っておいたのが役に立つ時が来たな。
丁度瓶に移してきたタイミングだし、器は片手で持てるだろう。
「ロシェさん、これどうぞ」
「ん? 何この綺麗なの」
うん、説明も何も無しに唐突に魔力結晶を出されても困るよね。
「魔力をこう、ぎゅっと固めた物です。そろそろお腹空いてきた頃だと思うんで、【吸精】で吸っちゃってください」
「あぁ、確かに。それじゃありがたく……ってこれ、凄い高級品なんじゃない?」
口を付ける直前になって、心配そうな顔になっちゃったな。
狩りとかで普通の魔石を結構見てるだろうし、気が付きもするか。
「そうらしいんですけど、【妖精】は自分でいくらでも作れちゃうんで気にしなくても大丈夫ですよ」
正確には供給源さえ有れば、だけどね。
「リスクが大きいだけはあるんだなぁ……」
「まぁ『他の人が困るから市場には流すな』って釘を刺されてますから、これで手軽に稼ぐって事は出来ませんけどね」
「そうだろうねぇ」
うんうんと頷いてからお弁当を吸い込んで、「おぉ……」って呟きながらステータスパネルをチェックしてる。
思った以上に回復して驚いたって感じだろうか。
「あ、そうだ。一応ですけど作れるって事は【妖精】の秘密って事でお願いします」
本当に一応だけど。
堂々とではないとはいえ、街中とか訓練場とかでちょいちょい出して吸ったりしてるし。
「あぁ、変なのに絡まれ……ても周りの人に処刑されるだけじゃない?」
「そうなんですけど、自業自得とはいえ流石に可哀想ですしね……」
「あー」
悪いのはおかしな事をする方なんだけど、町の人たちってやり過ぎるだろうし。
あとどっちかというとこっちがメインな気もするけど、絡まれたり捕まえられたりする過程の中で、結構な確率でこっちも死ぬ羽目になると思うし。




