1363:遅めの忠告をしておこう。
まぁライダーとかレーサーとかパイロットとか、そういう類の人ってなんか情報処理能力に長けてそうだし大丈夫かな?
あんな高速で移動しながら、路面の状況や次のコーナーとか、いろんな要素を瞬間的に判断していかないといけない訳だし。
パイロットに路面は無いだろうけど。
……滑走路ってものがあるか?
いや、そういう話じゃないけど。
でもまぁ路面じゃないけど空にも色々有るだろうし、似た様なものか。
地上の乗り物に比べて急な動きがしづらいだろうから、余計に反応速度を求められそうだし。
「あ、そうだ」
「うん?」
そういえば、一応言っておいた方が良いよね。
「うちの庭師さん……っていうか公園の管理人さんなんですけど」
「あぁ、あの悪役レスラーの」
「……まぁはい、モニカさんですね」
うん、仕事で侵入者を撃退してるだけだけど、あんまり否定できない。
やってる事、普通に残虐ファイトって感じだし。
「あの人、【妖精】とか小っちゃいものに関してはライサさん以上にヤバいんで、一応覚悟しておいてください」
「あー…… うん」
なんとなく察してはいたらしい。
まぁさっきもチラッとその片鱗が見えてたしね。
「まぁあの人も、害は無いんでしょ?」
「……その辺は人によると言いますか」
「えぇ……?」
素直に無害だとは言えないよね。
「まぁちょっと……ちょっと? 好意が強すぎるだけなんで、嫌な事はちゃんと断れば大丈夫ですね」
「ちょっと」って言おうとしたけど、疑問形にせざるを得ない。
どう考えてもちょっとではないし。
「それなら大丈夫そうかな?」
「一応油断は禁物ですけど…… まぁ変な事やってたら止めれば良いだけだし問題無いか」
発生した後だとマジかこいつ……って顔にならざるを得なくなってたりするかもしれないけど。
普通は人のお風呂の残り湯飲ませろとか言わないし。
いや、【妖精】の場合はその理由も一応有るんだけどさ。
それでもね。




