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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1360/3909

1360:全力で待ち構えられよう。

「自分で作っても良いんですけど、結構大変ですからねぇ」


「だね。特に今は、飛ぶ訓練の方を優先していきたいし」


 あぁ、確かに。

 特に目的が有る訳じゃない私と違って、【浮遊】のレベルを上げてビュンビュン飛べるようになりたいんだから、そんな作業に回す時間は無いか。



「細工工房って、フミさんの所だっけ?」


「そうですね。行った事有るんですか?」


「一回ね。ちょっと覗いてみて、お値段にしょんぼりして帰っただけだけど」


「あー……」


 あの辺りの直売店、大通りのお店と違って一点物とかの高級品がメインだもんなぁ。

 始めてすぐの収入じゃ、流石に厳しいよね。


 しかも武器や防具ならともかくただの装飾品だから、無理して買う様な品でもないし。

 もしかしたら何か特殊効果とかが仕込まれてるのかもしれないけど、それならなおの事お高くて手が出ないだろうしね。




「お、着いた着いた。久しぶりだなぁ」


「普通はそんなに用も無いですしねぇ」


 まぁ久しぶりって言っても、ゲーム内でもそんなに経ってないとは思うけど。

 サービス開始したばっかりだし。


 ん、でもベータテストの時に来て正式サービスで一度も来てないなら、もうちょっと間が空いてたりするのかな?

 いや、まぁそこはどうでも良いけど。



「……あー、うん、あの窓口ね」


「そうですね」


 うん、カトリーヌさんが居なかったとしても実に判り易いな。

 完全にこっちに視線が固定されてるし。


 まだ入り口を通ってすらいないのに、こっち見すぎでしょ。

 あそこまで全力で見つめてたら、下手したら怖がって逃げちゃう人も居るんじゃないか?




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