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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1349/3906

1349:お礼をし損ねよう。

 光になった三人が元の大きさに戻り、実体化して……


「あぃぁっ」


 一人が足首をぐねっと捻って、変な声を上げてる。

 まぁちょっと痛かっただけみたいだし、心配は要らなそうだな。




「ありがとうございましたー」


 三人に預かっていた装備を返却した隠密さんが、頭を下げて消えていった。


 むぅ、お礼に【妖精吐息】でも吹いておこうかと思ったんだけどな。

 その暇もなくささっと撤収されてしまった。



「さて、それじゃここでお別れかな」


「頑張ってね」


 おや、随分あっさりした感じだな。


 まぁ一緒に行動しなくなるってだけだし、そんなもんなのかな。

 喧嘩別れとかでもないんだから、会おうと思えばいつでも会えるし。



「パーティー内での共有資産などは?」


「あぁ、毎回清算してるからその辺は大丈夫だよー」


「ん? あー」


 少し気になったらしいカトリーヌさんの質問に兎さんが答え、それを聞いたお姉さんが何やら納得した様な声を上げる。


「どうせリセットするならって言おうにもこの子、宵越しの銭は持たない子だからねぇ」


「貰っておくような物が無いんだよね」


 ……江戸っ子か何かかな?



「帰ってきたらすぐにお金に換えて分配しておかないと、目を離してる間に私たちの分まで消えてる事が有るから……」


「反省してます」


 両手でわしっと頭を掴まれて、ぐわんぐわんと揺らされる兎さん。

 何をやらかしたんだ、この人は。


「でも本当なら三倍くらいにはなってたはずなんだよぅゎぁーぉぅ」


 ……あぁ、うん、ギャンブルね。

 明らかに反省してない言葉を受けて、揺さぶりの幅と速度が倍増したけど仕方ないだろう。


 よく追放されなかったっていうか今も引き留められてたな。

 最初にやらかした時点で捨てられててもおかしくない所業でしょうに。


 というかスピード狂でギャンブル狂って、この人かなりダメなお姉さんなのでは……?




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