1346:一応訊くだけ訊いてみよう。
「ぴっ!」
「はーい、おかえりー」
元気に帰還報告をするぴーちゃんの頭を撫でて、お仕事ご苦労と労っておく。
「いやー、ほんっと良いなぁ。ありがとねー」
「ぴゃぅ」
ぴーちゃんの見た目以上にふわふわな髪の毛に、背後からモフモフと頬擦りする兎さん。
ええい、せめてこっちが手を引いてからにしなさい。
指先にもふんもふんとウサ耳がぶつかってるんだよ。
いや、まぁ割と気持ち良いからむしろどんとこいって感じだけどさ。
「お帰りー。その感じだと、説得は無駄そうだねぇ」
「っていうか話は下りてからにしない? ほら、ずっと乗ってても迷惑だしさ」
別段迷惑って程の問題じゃないけど、まぁ確かにこのまま浮いてる必要も無いな。
というかお姉さん、怖いからさっさと下りたいだけなのでは。
いやまぁこんな状態でこの高さ、普通は怖くて当然なんだけどね。
全員でシェラの待つ地表まで下りていって、保険で巻いた帯を消してお姉さん達に背中から降りてもらう。
ぴーちゃん達に巻かれた糸はカトリーヌさんが出した物だし、吸い取るのもカトリーヌさんに任せておけば良いだろう。
「ふぅ……」
「ビビりすぎじゃない?」
「怖い物は怖いんだから、仕方ないでしょ」
「まぁそりゃそうだ」
からかいに行ったお姉さんが割と本気でイラッとした感じで睨まれてる。
うん、仕方ない仕方ない。
怖いもんは怖いんだよ。
「で、キャラリセの件だけど…… やるんだよね?」
「やるしかないっしょ!」
「そんな力強く言われてもなぁ……」
だめだこりゃって感じで苦笑するお姉さん。
あれはもう完全に諦めてるな。




