1344:なるべく要望に応えてみよう。
まぁ本当に問題が有る時に自分の都合を優先する様な人じゃないし、そこは心配要らないな。うん。
あ、ぴーちゃんが戻ってきてそのまま上の方通ってどっか行った。
背中の兎さん、「のほーっ」みたいなよく解らない歓声っぽいものを上げてたし、楽しんでるみたいで何よりだよ。
「うーん、慣れると結構気持ち良いねぇ」
「私は空気抵抗が軽減されてるんで、風を切るって感じとかは無いですけどね」
「あ、そうなんだ」
そういえばこの要素、スピード狂の人的にはどうなんだろう。
あ、でも車で飛ばす人とかも別にみんな窓開けっ放しって訳じゃないし、重要な要素では無いのかな?
まぁその辺は人によるのか。
「妖精さん妖精さん」
「はい?」
「良かったらなんだけど、ちょっとアクロバティックな事やってみてもらって良いかな」
「……別に良いですけど、危ないですよ?」
私は重力関係無いから回ったりしても平気だけどお姉さんはそうじゃないんだから、背負った状態をキープしておけるかは怪しいぞ。
逆さになった状態で何かを背負ったりなんてしたことないし。
「しっかり掴まっとくから、大丈夫そうな範囲でさ。絶叫マシンとか好きなんだよね」
「まぁそう言うなら…… 行きますよー」
再度ギュッとしがみついてきたのを確認して、ちょっと加速してから急上昇。
ジェットコースターのループみたいな感じで一回転、二回転と回ってみる。
これで良いかなって思ったけど、楽しそうだしもうちょっとやってあげた方が良いのかな。
まぁどうせぴーちゃんが再度戻って来るまで少し有るだろうし、サービスしておくか。
ぐるっと大きく左右に回ってみたり、ゆっくり上昇して急降下してみたり、くるくる錐揉み回転してみたり。
ジェットコースターを参考にした動きで後ろのお姉さんを振り回してみると、もっともっとと促される。
お手柔らかにとはなんだったのか。
スピード感も味わいたそうだったので、花壇に植えられた草木や地面の近くもビューンとな。
お、好評っぽい。
どっちかというとスピードって言うよりスリルかな?
まぁなんでも良いか。
……いつの間にやら体育座りに姿勢を変えていた隠密さんが、「どうぞ」って顔して白い脚のアーチを示してくるので、仕方ないので通過しておいた。
なんなんだ一体。
何が目的なんだ。
この人、真面目な顔して意外と癖が強くないか?
いや、さっきから割とそんな気はしてたけどさ。




