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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1340/3906

1340:乗っけてもらおう。

「うぅ、ぬくかった……」


「いや、そういう感想は要りませんけど……」


 もそもそ出てきて嘆いてるけど、どう返せって言うんだ、そのコメントは。

 あ、駆け抜けていったシェラが帰ってきた。


「お、ナイフ拾ってきてくれたみたいですよ」


「あ、ありがとー…… って、こうして見るとでっかいなぁ」


「まぁそうですね」


 普段は飛んでるから上から見る事が多いけど、地表まで降りると完全に見上げる事になるんだよね。

 あぁはいはい、えらいえらい。



「お、良いの?」


 倒したブーツをよいしょと立てて、兎さんに乗ってみるー?とお誘いをかけてる。


「足場とか無いですけど、上がれます?」


「んー、どうだろ」


 今のサイズから見ると普通の馬の背よりも高い分、ちょっと難しそうだな。

 運んであげた方が良いかな?



「ぴゃっ」


「あぁ、それじゃお願い」


「お、ハーピーさんが連れてって…… やわこい……」


 ……うん、運ぶために抱き着かれたら背中に押し付けられるもんね。

 私だとそんな事は無いんだけどね。




「おー、高いなぁ。くっついてれば良いのかな?」


 もふりとシェラの背に跨って、後ろからきゅっと抱き着いてる。

 シェラが太い訳じゃないけどスケールの差のせいで、手の長さがギリギリっぽくてちょっと危なっかしいな。


「ん? あー、こう?」


 あ、おんぶの形に変更された。

 流石に首なら問題無くしがみつけるもんね。

 私たちの力じゃ、どれだけ締めようとしてもシェラが苦しくなることもないし。



「落とさない様に気を付けるんだよ?」


 はーいと笑顔で手を上げて、まずはゆっくり歩きだす。

 別に落ちても怪我はしないんだけど、一応ね。


 それともうすぐもう一人もこっちに来るから、ちょっと走ったら帰ってくるんだよ。

 っていうのは解ってるっぽいから、言う必要は無さそうだけど。

 さっき一瞬、上の様子を窺ってはいたしね。




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