1334:お仕事を思い出そう。
「あ」
「はい?」
「そういえば今日、蜜採取のお仕事やってないや」
「そうですわね」
アリア様に待たれてたり頼まれたりで忘れてたけど、庭師さんを見て思い出したよ。
訓練の時、花壇から採ってるタイミングで思い出せって話な気はするけど。
「あー、でも流石に今からだと微妙な時間になっちゃうかな」
「多少ずれ込んでも構わないのでは?」
「それもそうか」
なんとなくまだ早いかなーって言ってただけで、特に細かく決めてる訳でもないしね。
「それにこのまま向かいますと、皆様にお配りするには少々心許ないですわ」
「それはまぁ別に…… いや、それは困るみたいな顔されても逆にこっちが困るんですけど」
なんかさっきから居たギャラリーじゃなくて、通りすがりのお姉さんから「えー」って声が。
無駄に良いタイミングで通ったな、この人。
「まぁ欲しいって人も居るみたいだし、一旦戻ろうか」
「白雪さんの蜜を欲しがらない方のほうが珍しいのでは?」
「……花の蜜だしカトリーヌさんも同じ物売ってるでしょ」
だから私の蜜って言うんじゃない。
別に何も……いや色々出してはいるけど、あれは違うから。
「という事ですので、よろしくお願いします」
「ん? あぁ」
ん?
パネル開いてたギャラリーのお兄さんに何か頼んでるけど、何をだろう。
「もうちょい後になるって事で良いんだよな?」
「はい。ありがとうございます」
……あぁ、妖精さんスレへの書き込みか。
いや、別に書かなくてよくない?
というかこっちから頼まなくても、多分その辺の誰かに書かれるでしょ。




