1323:報告を終えよう。
「あ、あとそれを覚えたおかげ……せい?なのか、麻酔薬が吹ける様になりました」
嬉しくはないからどちらかというと後者だな。
ライサさん、ふむふむって顔でメモ取ってる。
効果が強すぎるのは察しが付くからなのか、試せとは言わないな。
「後でジェイさんとお話してみるつもりなんで、そっち経由で情報は入ると思います」
「助かります」
……そう言うのが正しいというか定型文みたいなものだろうけど、別に何も助かりはしないよね。
いや、まぁ一応何があるかは判らないんだし、情報は有った方が良いのか。
「で、ついでに【吐息】の方にも増えました」
にゅいっとパネルを伸ばして、ライサさんの手にぽふっと。
一行読むだけだし、別に渡さずに私が持ってても良かった気がする。
「ありがとうございます」
当たり前だけど、すぐに返ってきたしね。
そのまま消しても良いんだけど、一応受け取ってから、と。
訓練も終わった事だし、受付に戻るライサさんの後ろをついてホールへ戻る。
ぴーちゃんは休憩中のお姉さんと遊んでるっぽいけど、シェラはどこ行ったんだ?
……あ、居た。
お仕事してる職員さん達の足下をぱっかぱっかと歩き回って、もふりもふりと胴をこすりつけて回ってるらしい。
何をやってるんだ、あの子は。




