1312:存分に触らせてあげよう。
そんな事はどうでも良いとして、とりあえずさっさと解除してしまうとしよう。
いつまでも役場の周りに人が集まってても、普通のお客さんに迷惑だろうしね。
ただ、このまま解除したらかなり高い場所に出る羽目になりそうだし、一応人間サイズに戻ってからにしようかな。
結構慣れたとはいえ、高すぎると流石にちょっと怖い。
……一応ばいばーいとギャラリーに手を振っておこうか。
さっきから何人か、「おーい」って感じでぶんぶん振ってきてるし。
「まぁはい、こんな感じで」
「はい。ありがとうございました」
するするぽふんと元のサイズに戻って、以上ですと軽く頭を下げておく。
とりあえず、これで魔法の方は大丈夫だな。
あ、シェラがカトリーヌさんを抱っこしたまま走って来た。
もうちょっと揺れを抑えた方が…… いや、カトリーヌさんだから別に良いか。
勢いそのままにスポーンと解放されて、軌道を変えて私の横へ。
「お疲れ様です」
「あ、うん」
首ががっくんがっくんなってた割には、平然とし過ぎててちょっと怖いぞ。
本当に頑丈な人だよ。
お待ちかねのちっこいのって事で、簡単に紹介しておこう。
一刻も早く触りたいって感じが、全身から溢れ出してるしね。
「えーと、さっきから元気に走り回ってるこの子が、新しい召喚獣のシェラです」
「シェラ様ですね。よろしくお願いします」
膝をついて手を伸ばし、指と両手で握手してる。
うん、基本的には良い人だから仲良くね。
「有難う御座います」
あ、もふもふして良いよって許可が出てる。
まぁあれだけ見てたら触りたいんだなってのはすぐに判るしね。
「あともう一人新しく、蛇の子が居るんですけど、そっちは家でお手伝いしてるんで今日は来てません」
「それは残念です」
本気で残念そうだけど、その分シェラをモフりまくってるから勘弁してほしい。
好き放題されてる感じだけど別に嫌そうじゃないというか、撫でられてむしろ気持ち良さそうだから問題無さそうだな。




