表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1308/3906

1308:膨れてみせよう。

「それじゃ、もう一つの方を」


「はい」


 言わなくても効果は知ってくれてるからか、ライサさんが少し後ろに下がってくれた。

 一応十分なスペースは有ったけど、用心するに越した事はないよね。



 えーと……

 うん、カトリーヌさんも離れてくれてるな。


 それじゃ、【妖精山脈】っと。


 ……しかしこれ、こうも無防備な時間が有るのはどうなんだろうなぁ。

 いや、【妖精】なんて常時無防備みたいなものだけどさ。



「っと。こんな感じですね」


「おお……」


 ……なんかすっごい嬉しそうだけど、ライサさん的には小っちゃいままの方が良いんじゃないのかな?

 あぁ、小さいかどうか以上に【妖精】だって事の方が重要なのか。


「なるほど…… 耐久力は通常時と同じなのですね?」


「そうですね。同じというか、的が大きくなる分余計に脆くなってる気もしますけど」


 薄めて広げた様なものだから、面積当たりの耐久力って意味では完全に弱体化してるしね。



「こちらは【神隠し】の様に調整する事も出来るのでしょうか?」


「え? あぁ、そういえば試してなかった」


 普通の大きさになれる魔法みたいな認識だったからなぁ。

 というか、調整出来て何か意味が有るのかって話だし。


「それじゃ、ちょっと試して…… 出来ましたね」


 一度戻る必要が有るかと思ったけど、試しに小さくなる事をイメージしてみたら周りがどんどん大きくなっていった。

 ライサさんと同じくらいの身長になってるし、三十センチ近く縮んでるのかな?


 まぁ結果的に高さが同じってだけで、縮尺自体はこっちが二割引き……までは行かないけどそんなところだから、横に並んだらちょっと違和感が有るだろうな。




「可能……と。制限などは有るのでしょうか?」


「あ、はい。やってみます」


「よろしくお願いします」


 顔を上げたライサさんに、更なる確認事項を追加された。

 うん、出来るだけ情報は埋めるべきだよね。



 さっきと同じ様に、身体の魔力を巡らせながら念じて体を縮ませていく。

 うーん、変な感じ……だけど、多分アヤメさん達もこんな感覚を味わってるんだろうな。


 ん、止まったかな。

 えーと……?


「おおよそ二倍、といったところでしょうか?」


「……いつの間に」


 唐突なカトリーヌさんの声に下を見ると、足下の位置を合わせて脚に寄り添うカトリーヌさんの姿が。

 あんまり近づいたら危ないよ。私が。



「見たところ、二倍よりは少し大きい様ですね。シルク様と同じスケールかと思われますわ」


「あ、そうなんだ」


 別にその位の誤差は「二倍」で良いんじゃないかな。

 いや、まぁ良いけどさ。


「この体格差ですと、余裕をもって収まりますわね」


「いやいやいや、何をやってんの」


 いくら同性だからって人の股下に潜り込むんじゃない。

 カトリーヌさんに変な意図が無いのは解ってても、流石に恥ずかしいってば。


 確かに歩いて通れそうなくらいの大きさではあるけど、だからなんだって話でしょうに。



 蹴っても悦ぶだけだし、上にでも(うご)……


「ぴぃーーゃっ」


「んぉふぅっ」


 こうかと思ったら、ぴーちゃんが私の股下をドロップキックで抜けて行った。

 私の脚に全く触れずに通り抜けてく辺り、器用なもんだなぁ。


 とりあえず感謝の念を送っておこう。

 助かったぞ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ