1307:増えてみせよう。
「とりあえず、やる事やっちゃいましょう」
「はい」
ぽんぽんと手を叩いてライサさんの注意をこちらへ。
可愛いなーってずっと見てたら、いつまで経っても触れないよ?
「それではお願いします」
「はーい。あ、どんな魔法かは聞いてますよね?」
「はい。昨夜試された事など、一通りの事は」
一から説明しても良いんだけど、知ってる方が話は早いよね。
……それじゃやらなくても良いんじゃって話ではあるんだけど、まぁそれは置いておこう。
「それじゃ…… 分身の方からやってみますね」
巻き込み事故が怖いので、一応カトリーヌさんの位置を確認してから宣言する。
まぁ私がその辺を忘れてたとしても、あの人の事だからそんなミスはしないだろうけど。
というか必要以上に控えてないで、普通に視界に入っててくれればそれで済むんだけどね。
さて、分身するのは良いとして……
とりあえず三人くらいで横に並んでみれば良いか。
変な特性が解り易い様に片方は上下逆さにして、もう片方は後ろ向きにしておこう。
「ほいっ、と」
「なるほど……」
いやライサさん近い近い。
そりゃ私はちっこいから近い方が見易いだろうけどさ。
「はい、聞いた通りですね」
動いてみたり押し合ってみたりして、簡単に一通り見てもらう。
まぁ内容自体は単純な魔法だし、見れば解るって感じだよね。
違いを見比べるって口実で、至近距離からすっごい見られたのは気にしないでおこう。
あと連動してなくても一人持って帰らせたりはしないからね。




