1300:お供を増やそう。
あ、ラキがシェラの背中を経由してお庭に飛び移って来た。
元気に家の周りを走り回ってるけど、勝手に家に入ったりはしないみたいだな。
「済まんが少し場所を借りるぞ」
借りるなのか?って思ったけど一応うちに置かれてるテーブルの上か。
というかさっきお茶飲んでたのに、なぜまたお茶の用意をしてるんだ。
……お家の屋根をぱかっと開けて、防水加工してそうなお部屋にカップを置いた。
「たまには朝風呂というのも良いかと思ってな」
「まぁそこは否定しませんけど」
うん、別にそれ自体はそこまでおかしな事では無いと思うよ。
そういう問題じゃない気がするだけで。
「よし、それでは頼む」
「あ、はい」
回収の手間を省く為か、背筋を伸ばした姿勢から机の上にもふっとあごを乗せるアリア様。
お行儀が悪く見えるけど、まぁ仕方ないよね。
とりあえず普通に……というか少し弱めの、こっちと同じサイズでかければ良いよね。
別のサイズが良かったとしても、どうせすぐに調整できるんだし。
さくっとアリア様に【神隠し】をかけて、いつの間にか横に差し出されてるコレットさんのおでこにぺとっと触れる。
コレットさん、あごを乗せたりせずに深々とお辞儀をしてる姿勢だけど、維持してるのは辛くないんだろうか。
まぁ慣れなのかな?
いや、慣れてなくてもコレットさんなら余裕そうではあるけど。
……コレットさんにかけ終わって振り向いてみたら、なんか動物園のふれあいコーナーみたいな状況になってた。
ラキとシェラは解るけど、クリスまでくっついてなでなでしてもらってるのか。
流石はアリア様だな。
「んー、クリスも残ってアリア様のお手伝いする?」
怖いからあんまりお外に出たくないだろうし。
あ、迷ってくれてる。
真面目だなぁ。
「ふむ、ではお願いしても良いかな?」
あ、そっちを選ぶ理由をくれた。
「うん、それじゃ頑張ってね」
……えらく真面目な顔で頷いたけど、あんまり頑張り過ぎない様にね?
まぁシルクとコレットさんが居る以上、そんなにやる事も残らなさそうだけど。
「あ、うん」
シェラが自分はついていくよーってアピールをしてきたので、とりあえず頷いておく。
まぁあっちの家と同じで、中に入っても狭くて動きづらいもんね。




