1297:優雅に待ち伏せされよう。
まぁよく解らないお遊びは置いといて、改めてお姉ちゃん達に手を振ってお見送りだ。
「お土産期待しててねー」
「いい感じの枝とか綺麗な石じゃなければね」
「……またそういういじわる言うんだからー」
いや、あの顔を見る限りその確率は結構高かったな。
そもそもあれだけ鞄に入れておいて、それを予想するなって方が無理な相談でしょ。
「さて、何しよっかな」
「ひとまず役場へ向かいますか?」
「そうだね。……ラキはそこで良いの?」
さっきまでぴーちゃんの頭の上にくっついてたと思ったら、いつの間にかシェラの尻尾の先に掴まってぷらぷらしてる。
あ、うん、良いんだね。
シェラが面白がってぶんぶん振ってみたり思いっきり回してみたりしてるけど、余裕の表情で楽しんでるし。
まぁ本人たちが楽しそうならオッケーなので、気にせず移動するとしよう。
遊ぶのに気を取られて人に撥ねられない様に気を付けるんだよ。
と言ってもどうせすぐに細めの道に入るから、そんなに人も多くないから大丈夫だろうけどね。
「……んん?」
住人の人や歩いてる人達に手を振りつつ進んでると、庭園の北側入り口付近に何やらおかしなものが見えた気がする。
「おはようございます。お仕事はよろしいのですか?」
「うむ、おはよう。済ませておいた故、緊急の事態でも起きぬ限りは問題無い」
具体的に言うと入り口の横にテーブルと椅子を設置してお茶してるアリア様が。
わざわざこっち側に居るって事は、どう考えても待ち伏せしてたでしょ。
とりあえず私も挨拶しておこう。
しかしアリア様、私達がこっちに来なかったらどうするつもり……
いや、でも北門からだとどこへ行くにしてもこの近くは通るか。
というか済ませておいたって言うけど、なんか机の上に書類っぽいのが見えてるよ。
「持ち出してここでやっていた訳ではないぞ?」
「あ、はい」
あるじゃんって顔してたのがバレた。
持ってきたわけじゃないって事はあれかな、待ってる間にご近所の人達に相談とかお願いされた事とかかな?
アリア様が座ってたら通った人が放っとかないだろうし、筆記用具はどうせコレットさんが常備してるだろうし。




