1293:細かい事は気にしないでおこう。
んー、下拵えの時点でタコ?自体にも味を染み込ませてあるのか、ぐにぐに噛んでると案外美味しい。
ただ小さくても流石にちょっと、【妖精】には弾力が有り過ぎるかな?
とか思ってたら、なんかシルクの右手がぶわっと一瞬ブレた。
置いてたはずのナイフをまた置いてるけど、何をやったのかな?
……わーお、なんかよく解らないけど、かなり噛み切りやすくなってる。
先端で細かく刺しまくったとかかな?
また謎の技術を披露してくれたな。
もっと普通に、薄切りにしてみるとかでも良かったんじゃない?
これは厚みが有る方が美味しいだろうって判断とかなのか?
まぁなんでも良いか。
「ぴゃっ」
「美味しい?」
「ぴぁー」
美味しいらしい。
あ、お姉さんにもこれすきってアピールしてる。
そんなに気に入ったのか。
「お、気に入ってくれたんかな? そんじゃ今おかわり作ったるから待ってなー」
「ぴゃ?」
そこまでは意図してなかったんだけどって感じの反応してるな。
でも貰えるなら嬉しいし、お言葉に甘えとこーってところか。
っていうかお姉さん、さっきから思ってたけど、何気に関西の方の人っぽい発音だな。
その辺を気にするのはあんまりよろしくないだろうから、とりあえずスルーしておくけど。
「美味しい……んだけど、やっぱ中身が気になるな」
「まぁ、うん、安全で美味しいならあんまり気にしないでおいた方が良いんじゃないかな……?」
「重要なのはその二点ですしね」
「まぁそうなんだけどさ」
うん、異世界的な場所であんまり気にし過ぎてたら、下手したら何も食べられなくなりかねないもんね。
今までに食べてたお肉やお魚も、実は何か謎の生き物だったかもしれないし。
というか【妖精】が関わったら大体よく解らないし、なんならジェイさん産の野菜が既にお姉ちゃん達の食材に混ざってるし。




