1292:微調整は自分でやろう。
「あいよー」
ん?
あ、私達の分が出来たよーって事か。
あっちに持って行ったのに比べて、大きさの違いが大体二分出来るな。
私とぴーちゃんの分と、シルクの分ってところか。
……ただ私の分って言っても、小さいほうもテニスボールくらいのサイズが有るんだよね。
パンとかお菓子なら問題ないけど、これタコっぽい何かだから弾力も有るだろうからなぁ。
「その大きさで良かった? もちっと刻もうか?」
あ、実際に並べたのを見てお姉さんも気になったらしい。
「あ、大丈夫ですー」
まぁこの位ならこっちでどうにでもなるし、聞こえないかもしれないからジェスチャー付きでお返事しておこう。
かもしれないっていうか、普通は聞こえないもんだけど。
「よし、それじゃ良い感じにお願い。このサイズで良いかな?」
流石に素手じゃ厳しいだろうし、【魔力武具】でシルクに合わせたサイズの小さいナイフを生成して差し出してみる。
家の中ならともかく外だとあんまり力も無いし、何より熱いだろうからね。
あ、一応押さえるためのフォークも渡しておこう。
「言うまでも無いと思うけど、お皿を傷つけない様に気を付けてね?」
もちろんですって感じの頷きが返ってきた。
うん、心配はしてないけど一応ね。
作った自分が言うのもなんだけど、切れ味がちょっと良すぎるからね。
私が持ってもというか、刃を下にしておくだけでちょっとめり込むだろうし。
私達が食べやすいサイズまで細かく刻んで、何気に隅に置かれていた私でも使えそうなサイズの金属製の串に刺して、はいあーんと差し出してくる。
……こんな【妖精】くらいしか使わないであろう器具、わざわざ用意してたのか。
金属製なのは、木とか竹みたいな素材だと刺さらずに折れそうだからかな?
ここまで細くしてると金属製でもちょっと怪しいと思うけど、まぁ刺せてるって事はセーフなんだろう。
……なんか屋台のお姉さんにめっちゃ見られてる気がするけど、まぁいつもの事なのでスルーしておこう。
どうせ周りの人達も見てるんだから、お姉さんに限った話でも無いし。




