1273:信用の無さを嘆こう。
「むぅ、ちょっとくらい待ってくれても良いのに……」
「そんな事を言われてもなぁ……」
だってお姉ちゃん、大人しくしてるだろうって信用が全然無いし。
私が言うのもなんだけど、もうちょっと落ち着きを持ってくれ。
あ、とか言ってたら実体化してる。
「あー、やっと元に戻れた…… って何だよその目は」
「見たかったのにー」
「やかましい。どうせ次はレティの番なんだから、そっちに期待しとけ」
「私も潰されるのは遠慮したいんですが……」
うん、まぁそれはそうだろうね。
というかやるのは確定なのか。
「信用が無いよぅ」
「当たり前だよね?」
「日頃の行いですよ」
「だな」
「私でしたら、いつでも遠慮なくどうぞ」
「……遠慮しとくね」
むぅって顔してたお姉ちゃんが、カトリーヌさんが被せてきた提案で大人しくなった。
うん、グロい物が見たい訳じゃないからね。
むしろ見たくないからね。
「とは言え、どちらにしろ今日は無しですね」
「ん? ……あぁ、もう遅いもんね」
どうやら正解だったらしく、レティさんが頷きを返してきた。
微妙な言い方だったけど伝わったならセーフだろう。
今やったら次に会うのはゲーム内で数日後…… ってのはプレイヤー同士だからともかく、次にログインするタイミングが同じかが判らないもんね。
お互い予定外の事が起きる可能性だって有るんだし、今回みたいに連続で入れる時にやる方が良いだろう。
レティさんが遅れるならともかく、私が遅れたらレティさんが何も出来ないし。
というかレティさんが居ないと、二人にも余計な負担がかかるしね。
「そうだレティ、服返してくれ。塔で着替えてくる」
「あ、そうでしたね」
あぁ、そういえば縮んだ時に装備してた服、レティさんに回収してもらってたんだっけ。
「ここで着替えちゃえばー?」
いや、同性しか居ないけどさ。
そういう問題でもないでしょ。
「尻尾に泥水かけるぞ」
「地味に効く嫌がらせは止めてよぅ……」
……うん、確かにそれは嫌だろうな。
もっふもふだから乾かすのも大変だろうし、ちゃんと洗わないと変な染みが残りそうだし。
あとどうでも良いけど、嫌がらせっていうかお仕置きだよね。
お姉ちゃんがちょっかい出した側だし。




