1255:寝る準備を進めよう。
「まぁそんじゃ、お疲れさん」
「おつかれー」
わざわざ声をかけたからか、改めて手を振ってくるアヤメさんに返事をしてベッドへ向かう。
流石にこの距離だと無理に抱っこされたりはしないみたいだな。
……なんかベッドの下に緑色の尻尾がチラッと見えたんだけど。
私の近くだし物陰だしで、クリス的にはそこがベストポジションなんだろうか。
あ、反対側からシルクにずるーって引っ張り出されてる。
別に私は構わないんだけどな。
ん?
なんかシルクの腕をするする伝って、マフラーみたいに首に巻き付いた。
飲みに行くよとでも言われたのかな?
「ぴ」
「あ、うん」
ぴーちゃんに「ささ、どうぞどうぞ」って感じでベッドに寝かされる。
仕方ないんだけど、流石にシルクに比べると荒いというかなんというか。
別に雑にやってる訳じゃないし、羽毛がふわふわしててこれはこれで気持ち良いから、全く問題は無いんだけどね。
「ぴゃ」
「……いや、あったかいんだけどさ」
「ぴぅー……」
転がった私の上に両方の羽をパサッとかぶせてきて、シルクにスッと撤去されるぴーちゃん。
あ、代わりにお布団をかけられた。
「それじゃシルク、お願いね」
クリスを首に巻いたシルクに声をかけると、私から直接指示を貰うのが嬉しいのか、笑顔で深々とお辞儀してきた。
……のは良いんだけど、あんまり角度を変えるから、くっついてるクリスがあわあわしちゃってるよ。
まぁ落ちたりする訳じゃないし、そのくらいは自分で何とかしなさいって事なんだろう。
【妖精】や『お友達』状態の人と違って、召喚獣にはなんとかするだけの力が有るんだしね。
「ぴぁー」
ラキを頭に乗せたぴーちゃんも、いってきまーすと頭を下げ……
あ、ラキ落ちた。
シュタッと綺麗に着地して、即座に床を蹴ってばちこーんと勢いよく頭に戻っていく。
結構な衝撃が有ったっぽいけど、まぁ振り落とされた事への抗議だろうし仕方ないのかな。
ぴーちゃんも召喚獣なだけあって私に比べれば頑丈だから、特にダメージは無いっぽいしね。
というかいつの間にぴーちゃんに乗り移ってたんだろうか。
多分なんとなく移ってみただけで、特に意味は無いんだろうな。




