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VRMMOで妖精さん  作者: しぇる


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1246/3910

1246:浮いてる場所で気を遣われよう。

「大丈夫、驚いただけだから。この身体なら怪我はしないしな」


 だいじょぶー?って顔をしてるシェラのほっぺをぺちぺちしながら、心配するなとアヤメさん。

 うん、指どころか机から落ちても無傷だもんね。

 かなり怖いってだけで。



「済まんな。不要な絡みで害を与えてしまった」


「いや、驚きはしましたけど大丈夫ですよ」


 アリア様が、改めてもう一度謝ってる。


「この埋め合わせは、いずれさせてもらおうと思う」


「いや、別に大丈夫ですから」


 この大丈夫は違う意味の大丈夫だな。

 止めろって顔でこっち見たし。



「無理だと思うよ?」


「む?」


「あぁいえ、埋め合わせとか(そういうの)はいいですって言ってましたので」


「うむ。遠慮などで私が止められると思うな」


 うん、そうだよね。

 いいですって言っただけで止まってくれる人なら、私だってこんな広大な庭付きのおうちなんて持ってないからね。



「厄介なお姫様だな……」


「でしょ?」


「聞こえはせぬが、なんとなくは解るぞ」


 まぁそうだろうね。

 というかアリア様、解っててやってるよね。



 でも言葉だけ聞くと悪口みたいだし、一応謝っておくか。


「あー、うん、ごめんなさい」


「良い良い。目の前で言うという事は、それだけ私との距離が縮んでいるという事だからな」


 うーむ、ポジティブ。

 でもまぁ確かに、最初の頃なら言ったりしないだろうし、間違いでは無いか。




「……っていうか白雪さ」


「ん?」


 なんだ?

 なんか今の流れとは関係ない事っぽいけど。



「あれだ、うん、私からもうちょっと離れた方が良いぞ」


「ん、危ないかな?」


「いや、危な……くはあるな。ある意味」


「んん?」


 アヤメさんにしては、妙にはっきりしない感じだな。

 微妙に言いづらそうな顔してるけど、なんなんだ?



「今の自分の恰好……と、私の視点を考えてみ?」


「……え、あ、っと、はい……」


 ……うん、全裸にバスローブっていう、町中だと確実に通報されるそれだね。

 しかもこれ、下側はほぼノーガードだよね。うん。


 ある程度の長さは有るからいろいろ丸見えにはなってないだろうけど、あの位置と私の高度を考えると割とギリギリっぽいな……

 忠告に感謝しつつ、後ろにも下にも下がっておくとしよう。



 あ、あの顔はあれか。

 隠れてる物が出ちゃってるのを指摘する時の言いづらさか。

 スカートが巻き込まれてたり、男子のチャックが開いてたりのやつ。


「風呂の中で裸なのはともかく、今の状況だとちょっとな……」


「うん、なんかごめん……」


 こっちの不注意で、下からの覗きみたいにさせてしまった。

 わざわざ人に言われなくても、自分で気付けって話だよ。



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