1243:お行儀に気を付けよう。
「さて、と。妨害ばかりして済まんな」
「いえ」
流れはストップされてるけど別に急ぎの用事も無いし、別に気にするほどじゃない。
というかそもそもアリア様が遊びに来てる時点で色々有るのは解ってる事だし、やる事がちょっと増えるくらいは誤差でしかないよね。
「それじゃ改めて、解除しますか」
「うむ、頼むぞ」
コレットさんの方ももう手は開かれて、こっちを見てお辞儀してるからオッケーだよって事だろう。
いや、そんな軽いノリでは言わないだろうけど。
えーと、アヤメさんも一緒に解除しない様に気を付けて、と。
よし、二人だけが光になった……から、さっさと離れるとしよう。
実体化に巻き込まれたら溜まったもんじゃないからね。
とりあえずテーブルの方に移動して、アヤメさんと一緒に待機するとしよう。
「避難してくるのは良いけど、もうちょっと遠慮はしてくれ……」
「あ、ごめん」
うん、普通に飛んで普通にすぐ傍まで来てしまった。
向こうにしてみれば一軒家をくしゃって踏み潰しちゃえる様なサイズなんだし、そんなのが吹っ飛んでくればそりゃ怖いだろう。
というかやっておいてなんだけど、よくこっちが起こす風に耐えられたな。
まぁ直接扇いだわけでもないし、特急列車が通過するときくらいの感じで済むのかな?
「うおっ!?」
「ん? あぁ」
急にテーブルがちょっと揺れたと思ったら、反対側にシェラが飛び乗ってきてた。
私達が出てきたのに気づいて、走って来たのかな?
あ、なんかピクッてした。
……あー、走り回った足でテーブルに乗っちゃいけませんってシルクに叱られたのかな?
じーっと見てるし。
でもシェラの身体の構造だと、自分で足を拭くのは難しそうだな。
拭くための場所と布とかが用意されてれば、マットで靴を拭うみたいには出来るだろうけど。
……ん?
なんかごろんって横に転がったぞ。
確かにそれならテーブルを踏みはしてないけど、その後どうするつもりなんだろうか。
というかあの身体でよく転がろうと思うな。
上半身がというか、腰とか首とか辛そうだけど。
いや、でも普通の馬さんとかでも、割と地面でころころしたりするんだったかな。
なら大丈夫なのかもしれない……というか大丈夫だからやるのか。
あぁ、なるほど。
シルクが布を出して近づいていってるって事は、拭いてーって言ってるのか。
先輩的な存在にやらせるのはどうなのかとちょっと思ったけど、あれは甘えてるんだろうか。
まぁシルクも頼ってもらえて嬉しそうだし、良い関係ではあるのかな?




