1226:再挑戦させられよう。
「いやー、これ無茶だろ…… っと、助かります」
「いえ」
回収の瞬間だけ渦の回転に同期して、引き寄せたアヤメさんをお姫様抱っこの形で救助するコレットさん。
まぁ色々伸びちゃってるから、敢えて言うならってくらいの話だけど。
「そのままじゃ動けないだろうし、軽く吹いとこうか?」
「あー、頼む。このまま任せてるのも悪いしな」
とりあえず自分で体が動かせる程度にはなっておかないと、コレットさんのお世話になりっぱなしだもんね。
というか両方裸だから、ちょっと気まずそうだし。
いや、コレットさんは全く気にしてなさそうだけど。
あ、吹こうと思ったらシルクがお茶から手を抜いて少し離れた。
腕でこっちの息を遮るタイミングが出来ちゃうって事と、単純に十分に回したからってところかな?
まぁそれは良いとして、伸びた体が勢いよく戻っちゃうとコレットさんにぺちぺちぶつかるかもしれないし、ゆっくりするする戻る程度に加減してふーっと息を吹きかけよう。
……いや、加減するのは魔力だけにしないと届かないなこれ。
でもあんまり強く吹きつけるのも危ないかもしれないし、姿勢を変えてカップから乗り出す感じで少し近づくか。
あっちに届くまでちょっとずつ強めて行けば良い気もしたけど、もう動き出しちゃったから忘れておこう。
さて、これなら問題無さそうだし……
あんまりふちに体重をかけたらひっくり返りそうで怖いし、軽く浮いておこう。
で、アヤメさんを飛ばしちゃわない様に加減しつつ、【妖精吐息】をふーっとね。
今は伸びてる分風を受ける面積も広いだろうし、少し気を付けよう。
おっと、思ったより良く効いちゃってる。
まぁ多少変な動きしてもコレットさんが綺麗に捌いてるし、あんまり問題は無いか。
「よし、問題無さそうだな。ありがとう」
「はーい」
姿勢を元に戻しつつ、軽く手を振って応えておこう。
「それでは」
「ってちょ、待っとぉわあぁぁーっ!?」
あ、渦の流れに従った方向にぽーんと放り投げられた。
がんばってくださいって感じでお辞儀してるけど、もうちょっと丁寧に降ろしてあげても良いんじゃないかな?
というか、せめて予告くらいはしてあげた方が良いと思う。




